新潟県妙高市
農産プロジェクト  雪 国 黄 精( ゆきぐにおうせい)

 御覧いただきありがとうございます。ここでは、私共が研究に励む農産プロジェクト「雪国黄精」を紹介致します。

日本人がまだ知らない、この薬草の歴史  神農による生薬の分類
日中両国での黄精の発見(1)  日中両国での黄精の発見(2)
黄精の栽培に向けた試み  日本のオオナルコユリ
黄精の薬効と利用   黄精の調理方法  雪国黄精で室内ガーデニング(1)
雪国黄精で室内ガーデニング(2)  黄精伝奇

雪 国 黄 精
1. 日本人がまだ知らない、この薬草の歴史
 4,000年の歴史を持つと言われる中国には、古来より不老不死の薬草があると考えられ、その一つが「 黄精( おうせい) 」という名で各地に伝承されています。

 紀元前2700年頃の中国に、「 神農( しんのう) 」 と呼ばれる伝説上の人物が、自然界のあらゆる動植物、鉱物を自ら服用し、丹念にその薬効を調べ上げた結果、一年の日数と同じ365種の生薬があることを発見し、さらにこれを 上品( じょうほん) 中品( ちゅうほん) 下品( げほん) に分類した「 神農本草経( しんのうほんそうきょう) 」を論じました。
 ここで神農は、それ以前の古代から伝承されてきた薬草である黄精(和名はナルコユリまたはアマドコロ)を「上品」に分類し、常用しても害の無い、優れた保健薬・滋養強壮薬であることを証明しました。
 黄精は、西暦500年頃に 陶宏景( とうこうけい) が神農本草経を発展させて著した薬学書「 名医別録( めいいべつろく) 」に初めて文書として記載されて以降、その後の学術書にも数多く採り上げられ、現在でも中国では薬膳料理や滋養強壮薬の材料として多用され、また漢方薬材として世界に輸出されている薬草です。
この様に、中国では長い歴史を持つ黄精ですが、日本では江戸時代に、東北地方や北陸地方で黄精の砂糖漬けや飴などの加工が一時的に盛んになった以外には脚光を浴びることのない野草でした。

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