今年登った山

 子檀嶺岳 こまゆみだけ (1,223m)

当郷管社登山口~山頂~当郷管社登山口
登り高低差 523m 登り所要時間 1.1h 登り獲得速度 475m/h 歩行距離合計 約4km

この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。


 この頃4月は、電気工事士の学習を参考書から問題集に切り替える時期で、新しいことを始めるに当たり頭を切り換えることも必要だと考え、ふと山に向かうことにしました。
 冬期間は当然ながら山行をしていなかったので、体力判定も含めた行動でしたが、65分を無休憩で歩き続け、満足のいく獲得速度を達成できました。初めて登る山なのでペース配分が分からず不用意に体力を使いましたが、次回また登る機会があれば1時間を切ることができると思います。
 この日の行動で受験学習の効果も上がり、山行が良い潤滑油となりました。
 登山道から離れた場所に松茸が自生しているらしく、秋に登ると思わぬ収穫が得られるかも知れませんね。




 朝日岳の途中まで (1,540m)

 蓮華温泉~花園三角点より先の水場~蓮華温泉
身体機能回復を目的にした山行なので速度は記録せず  歩行距離合計 約10km 行動時間 9h

この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。

 電気工事士試験が7月20日に終了した時、約1年振りの自由時間の到来に涙が出る思いでした。非常に暑い時期でしたが、翌週の週末は山に出ること以外は頭にありませんでした。
 行先は、昨年登った山の中で最も風景が美しかった朝日岳の高層湿原と即決しました。但し体力・筋力が昨年よりも衰えていると心配したため、機能回復のためのハイキングとしました。
 4:50に行動を開始しました。昨年は白高地沢橋までの長い下りで足に豆を作って治療したり、暗闇での行動でルートをロスしたりというアクシデントが発生したのを覚えていたので、同じ失敗は繰り返しませんでした。
 結局、目的地の水場までは昨年とほぼ同じペースで到達することができ、1年間登山を自粛したことによる身体機能の低下は無かったと判断できました。
 画像は、高層湿原から見た栂海新道方面の景色です。ここの花畑に滞在して日帰りで楽に帰れるのですから、蓮華温泉から朝日岳の登山コースは恵まれた観光資源だと思います。




 焼山 (1,620m地点で撤退)   日本三百名山

笹倉温泉側登山道 第一ゲート~大曲~大谷(撤退)~大曲~第一ゲート
登り高低差 960m 登り所要時間 3.5h 登り獲得速度 274m/h 歩行距離合計 約17km

 昨年に立入規制が解除され、日本三百名山の挑戦者が全国から訪れるようになった焼山ですが、私にも長年の憧れの山でした。ここに登頂すれば雨飾山から一夜山までを結ぶ妙高戸隠連山国立公園の諸名山を全制覇したことになります。この願いを達成したいと願っていたのは私だけではなく、昭和時代から山に親しんでいる私の登山の師匠も同じで、2年前の金山合同登山の時も、いつか焼山の入山が解禁されたらきっと登ろうと誓いを立てたほどです。
 まず、9月下旬に私が焼山登山道を下見に出ました。妙高笹ヶ峰からは金山登山道入口までを結ぶ妙高小谷林道が工事による通行止めのため、距離的に近い笹倉温泉側の登山道入口の駐車場へのルートを私が確認に行き、ここからの行動開始で日帰り登山を計画しました。しかしその後は私の勤務スケジュールの多忙で合同登山の日程が組めず、10月10日(木曜日)に私が単独で焼山山頂までの下見をするという役を買って出ました。この1日だけは数日前から予報されていた貴重な晴天日で、会社の休暇を取って行動を計画していたのでした。一方、師匠の方は10月8日から穂高連峰方面への3泊の単独行動が予定されており、同時行動が叶わなかったのです。
 単独による下見の日は、自宅を3時前に出発して笹倉温泉側登山口駐車場に4:40に到着しました。
 駐車場の収容台数が数台しか無く、時間に遅れると駐車できないため急いだのですが、私以外には利用者はいませんでした。車中で5:00まで暖を取り、明るくなったら出発しようと考えていたのですが、5:15になっても真っ暗で、仕方無くLEDライトを点灯させながら行動を開始しました。
 第一ゲートから第二ゲートまではヤマレコでの行動の早い人の記録を見ると30分、第二ゲートまでは更に60分と記録されていたので、これを目標に時間管理を行いながら進みました。笹倉温泉からの林道歩きルートは数名の挑戦者の記録が比較できましたが、林道歩きで早い人と遅い人の差は歩行距離に出ていると読み取ることができました。つまり林道(車道)のつづら登りを、できるだけ内回りして歩くことで距離を短縮し(その分勾配はきつくなるが)、時間を縮めているのです。私もこれを頭に入れ、走らずに可能な限りの時間短縮をするという作戦に出たのです。結果として第二ゲートまでは30分で到達できました。
 次に第二ゲートから登山口までの更に長い区間ですが、ここも細かい内回り作戦で、とにかく遅れだけは発生させることの無い様に急歩を続けました。
 第二ゲートから15分位、まだ時間が6:00前後で周囲も暗くLEDライトを点けないと先が見えない時間帯に、左前方の林の方向からガサガサと大型の動物が動く様な音が聞こえたため足を留めて耳を澄ますと、何と20m先の樹の上に熊が登っており、私の姿を見つけて動き出したのだと分かりました。その直後に熊が急いで樹から降りてくるのが見えました。ここで私は、もし熊が着地後に向かって来た場合を想定し、応戦するための戦闘、いや死闘体勢に入りました。アドレナリン全開になり40%は死を覚悟しました。トレッキングポールを両手で握り、熊が威嚇してきたら自分も負けずに威嚇し、戦闘に入った場合はどんな極限の痛みや苦しみを味わおうとも、必ず敵を殺すことを優先にすることを決めました。ですから自分から逃げる姿勢は見せず、闇の中、仁王立ちで熊と直面し続けました。
 熊が着地した時のドシンという音も確認できましたが、熊は藪に向かって逃げて行きました。
 野生動物の心理など読むことは不可能ですから、やられるかどうかは確率的としか言いようがありません。被害が無かったことは全くの幸運でした。同時に、単独でここまで来てしまったことを痛切に後悔し、登山開始時にあったモチベーションは70%ダウンしてしまいました。
 熊との遭遇がありながらも、高速な歩行ペースを維持した結果、第二ゲートまで60分という行動を計画通り達成したので、登山口にあるシェルターで15分横になって休憩しました。
 休憩を終えて気付いたのですが、ここまでの行動で足に疲れと僅かな筋肉の痛みを感じていましたが依然として足が重く回復が感じられませんでした。まだ山頂までの残り行動時間は4時間もあり、今の体力では持たないだろうという考えが優勢になり撤退をすることに積極的になってしまいました。熊に遭遇したことによるモチベーションの低下が確実に影響していました。
 ここでようやく登山道に入り(7:00)、8:15に大曲という地点に来て5分の小休憩を取りました。(画像はこの地点から撮影。)

 天気は良いのですが、山頂はまだ遥か先です。計画では11:00に登頂で、あと3時間の残りがあるのですが、この後にある谷越えの難所を無事通過できるのか、非常に心配でした。

 大曲から30分後、第一の難所である大谷に近づくと、小さい谷に巨岩が停滞していたり、滑落の恐れのある崩壊地の狭隘なトラバース道を渡るなどの危険箇所が現れ、やがて大谷という地点に到着しました。
 対岸の梯子やロープまでの距離が長く高低差もあり、この画像を撮影した自分の立っている場所も滑落の恐れがありました。これを見て足がガクガクと震え出すほどの恐怖を感じ、完全に残りモチベーションが0になり、直感的に撤退を決めました。第一ゲートを出発後3.5h経過した、8:45でした。
 大曲には9:00に戻り、やっと安心して休憩ができる場所に戻り、快適な気温になってきたことから、気分を落ち着かせるために10時まで眠ることにしました。
 ここで山梨県から単独で来たという登山者と会合したので、大谷まで行って撤退したことを伝えると、もう一度登らないかと誘われましたが、モチベーションが完全に無くなった私には下山する考えしか無く、丁重に断りました。
 大曲を出発したのは10:30位だったでしょうか。あとはほぼ無休憩で第一ゲートまで下り、帰りに笹倉温泉に入って疲れを癒しました。

 さて、この日の師匠ですが、下山時に転倒して左足首を強烈に捻挫し、やっとの思いで下山したとのこと。2週間経過してもなお通院中で、外出も困難でした。二人ともロクな目に遭わなかったことになりますね。



 高妻山 (2,353m) 日本百名山  乙妻山 (2,318m) 虚空の秘峰

戸隠牧場、弥勒新道登山口~六弥勒~高妻山山頂~乙妻山~高妻山山頂~六弥勒~戸隠牧場、弥勒新道登山口

(高妻山)登り高低差 1103m 登り所要時間 3.7h 登り獲得速度 298m/h  歩行距離合計 約15km


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 令和元年の登山行を振り返ると、晴天の休日が何と少ない年であったことかと想います。
 結局、好天が予報された週末に登山可能だったのはこの11月9日が最初でした。この時期の北信地方は既に降雪期に突入しておりましたが、まだ乙妻山にはまとまった降雪が無いと判断できたことから、私の「心の山」に1年1回登るのもこれが最後のチャンスだと考え、前日に行動を計画しました。
 戸隠キャンプ場駐車場には6:25に到着し、弥勒尾根登山口には6:45に到着しました。
 登山口から六弥勒までは、昨年は1.5hで到達しましたが、今回は同条件でありながら1.7hと、約10分遅れました。空腹を感じなかったのでほぼ無休憩で歩き続けることができたのですが、樹林を脱して五地蔵山が見えてからの急登続きで心拍数が上がり、思う様なハイペースで登れないのです。明らかにトレーニング不足が原因と分かりました。
 六弥勒を越えて高妻山山頂までのペースも昨年よりも落ち、駐車場から山頂までの所要時間は3.7時間と低調な記録に終わりました。ただ、登頂時に足に疲れや痛みが発生することは無く、心配していた膝痛は下山まで発生することもありませんでした。急ぐよりもかばうことがうまくなったのではないかと感じます。
 高妻山登山道及び乙妻山山頂まではうっすらと降雪があり、高妻山山頂直下の激登りでは場所により5cm程度の積雪がありましたが、設置されたロープを握りながら慎重に登下降すれば、安全に通過できました。
 今回は乙妻山山頂に積雪がありましたが、予報通りの晴天で比較的暖かく、今までは体験できなかった冬山の雰囲気を味わいながら、誰も来ず貸切状態の山頂で全方向の眺望を満喫しました。
 駐車場にはまだ明るい15:45に帰還でき、余裕を持った行動ができました。

 12月には、師匠の引率で今年初の合同登山を計画しています。定期的にトレーニングの機会を設けて心肺機能を回復させて臨むつもりでいます。


平成30年に登った山


 浅間隠山 (1,757m)

 二度上峠駐車場~山頂~二度上峠駐車場
 登り高低差 367m 登り所要時間 1.0h 登り獲得速度 367m/h 歩行距離合計 約4km

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 昨年より1箇月早く今年の山行をスタートさせました。選んだのは、昨年の登頂第一座となった浅間隠山です。
 昨年まで使っていた小型ザックのハーネスが劣化して、いつ切れてもおかしくない状態になったので今回は46Lの大型ザックに多めの防寒着や食料を積み、テント泊を想定した重量に近づけて携行しました。
 登山道には僅かに残雪がありましたが、長靴を着用したため苦労無く快適な速度で登頂できました。登り所要時間は昨年よりも0.1時間短縮できました。
 山頂は予想以上に気温が高く雪解けが進んでおり、昨年横になって休憩したベストポジションが乾燥していたため、ここで使うことを想定して準備していたシートを敷いて早春の空気を吸いながら、また長時間の昼寝をしました。
 山頂からの眺望は昨年以上に良く、遠くは富士山を観ることができました。




 鼻曲山 (1,655m)

 二度上峠駐車場~氷妻山~山頂~氷妻山~二度上峠駐車場
 登り高低差 265m 登り所要時間 1.7h 登り獲得速度 155m/h 歩行距離合計 約7km

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 先週登った浅間隠山は往復で2時間、約4kmと短距離で楽過ぎたため、今回は倍の時間を要する山を選びました。これで今年早くも2度目の群馬遠征です。
 登り高低差は低く、アップダウンが多いため、この様に驚く程遅い登り獲得速度に終わりました。
 最も勾配がきつかったのは氷妻山から鼻曲山への登り返し(とは言っても、約100m)でした。登山道の9割程度は雪道でしたので、帰りはこの急勾配を長靴の靴底スキーで滑降しました。
 日当たりは良かったですが、まだ山の植物・樹木は真冬のままでした。
 今回の行動時間は約4時間でしたが疲労は感じられず、今後往復約8時間の山行ができる体力はついていると感じられました。




 両神山 (1,723m) 日本百名山

 日向大谷駐車場~両神山~
八丁尾根コース、東岳から約200m先の地点折り返し ~両神山~日向大谷駐車場
 両神山まで 登り高低差 1,135m 登り所要時間 2.8h 登り獲得速度 405m/h 歩行距離合計 約11km

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 昨年、私の「登山の師匠」と共に登頂した甲武信岳の下山中に、甲武信岳から三国山を経由して両神山を結ぶ縦走ルートがあると言うことを聞かされました。師匠の「一度行ってみませんか?」という誘いに、時間的・体力的に実現が難しく断ったのですが、このコースの存在を知ったことは私の冒険心を強く刺激しました。これで春は両神山に登るという計画は昨年の冬から積極的に検討していたのでした。
 今回の両神山への単独行では、例の縦走ルートで使用する「八丁尾根コース」から登ると登山の師匠には宣言していたのですが、4月ではまだ林道が冬季閉鎖で、やむなく日向大谷コースからの出発になってしまいました。
 (分からない方に解説しますが、八丁尾根コースは危険度の高い熟練者向き、日向大谷コースは初心者向きとされています。)
 師匠は戸隠西岳(岩登りのある一般者向け登山コースでは、非常に危険で高難度とされる!)の登頂経験のある人ですが、両神山は日向大谷コースからしか登ったことが無いので、私の八丁尾根コースの査察に興味を持っていたのです。従って今回は日向大谷登山口から登り、八丁峠までをピストンするという計画でした。
 今回は日中12時間程度の行動をする予定であることから体調がうまくコントロールされているので、アップダウンがあり歩行距離が長い日向大谷コースでありながら、5:20の登山開始から山頂までは自分でも驚く程の速度で8:10に到着し、目的地とする八丁峠には11:00に到着できると予想していました。
 両神山頂からの八丁尾根コースは、始めは尾根伝いの快適な登山道で、約1km離れた東岳には約30分後に到着、快調なペースのまま次の西岳を目指したのですが、岩壁を垂直懸降する鎖場で左足のふくらはぎが2度攣って少し痛みが残り、「今まで行動中にふくらはぎを痛めたことは無い。ここまでほぼ無休憩で脚に負担を掛けたのが原因だろう。もしこれ以上ダメージを蓄積したら、下山できなくなる可能性もある。ここからの八丁峠までのコースも岩場昇降続きで油断はできない。日向大谷登山口まで戻るべきだ。」と判断して折り返す決断をしました。
 これで13:00には無事に日向大谷登山口に到着しましたが、八丁峠まで到達できなかったことは悔やんでいません。私が登山というスポーツを始めたのは自分の体力を増進して健康状態を永く保ち、日常の業務を更に効率的に進めることが目的だったのですから、今回の山行を終えてみれば、あの状況下では最良の判断ができたと思っています。



 高間山(1,342m)、王城山 (1,123m)

 高間山、王城山登山口駐車場~高間山~登山口駐車場~王城山~登山口駐車場
 高間山 登り高低差 302m 登り所要時間 0.4h 登り獲得速度 755m/h (王城山は記録を除外) 歩行距離合計 約6km

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 毎年私のGWは出勤日数が多く、今年も連休最終日にやっと自由時間が取れたので日帰りの群馬遠征を楽しみました。
 私はまだ見たことの無いオキナグサが生育しているとWEBサイトで紹介されていたことから王城山を選びました。
 始めに同じ登山口から登ることのできる高間山を目指しました。登山道の勾配がきついですが、無休憩で頑張った甲斐があり、私が全ての山で記録している登り獲得高度の過去最高を更新し、755m/hという記録を打ち立てました。
 登頂後はすぐに王城山に向かいました。期待していたオキナグサはこの地方に自然に生育しているものかと思っていましたが、山頂に僅かしか見られなかったことから、人工的に植えられたものだと思います。
 沿道ではツツジが満開で、好天にも恵まれ視覚的に収穫の多い山行でした。
晴天のGWなので、もっと登山者がいるかと思ったら、高間山でお会いした1名のみでした。こんな美しい山に登らないなんてもったい無い!





 岩菅山(2,295m)、裏岩菅山 (2,341m)

 聖平登山口(奥志賀林道の冬期閉鎖箇所)~岩菅山~裏岩菅山~岩菅山~聖平登山口
 (岩菅山まで) 登り高低差 715m 登り所要時間 2.8h 登り獲得速度 255m/h
 歩行距離合計 約12km

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 私の「登山の師匠」と共に登る山行の今年第一弾は、昨年実現できなかった志賀高原の最高峰、裏岩菅山です。
 この日は快晴が予報されていましたが、奥志賀林道に着くと車窓から木々が白くぼやけて見えたのです。妙高市では夜は雨でしたが、こちらでは降雪があったようでした。
 登山道は、途中ののっきりから残雪に覆われ、岩菅山から裏岩菅山までの縦走路では風速15m程度の冷たい強風になり、裏岩菅山に着くとすぐに樹林に待避しました。ここで10時になり、大休憩するうちに風が弱まり気温も上昇してきたので、縦走路の帰りは新緑の芽吹く風景を観賞しながら、北アルプス方面の遠景にも癒され遊覧漫歩を楽しみました。
 岩菅山には十数名の登山者が来ていましたが、裏岩菅山まで足を伸ばしたのは私達以外には3人しかいませんでした。
(画像は、裏岩菅山の山頂。横手山、浅間山方面を背景にしています。)




 蒲生岳 (828m)

 
登山口駐車場~蒲生岳山頂~登山口駐車場
 登り高低差 448m 登り所要時間 1.0h 登り獲得速度 448m/h 歩行距離合計 約3km

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 5月14日の週に、株式投資で充分な額の利益が出たので、5月26日~27日に一泊二日の旅行に出る予定を立てました。行先候補は東北から近畿まで数多くの観光地を挙げていましたが、近くてリッチに楽しむために南会津を選びました。
 2日目に温泉旅館を後にして只見経由で帰宅する途中、異様な山容の山が見えたのです。(←画像)
 これを地図で調べたら、蒲生岳という山名だということが分かり、この画像を撮影した地点から車で5分の所に登山口があることを知ったので、ここからは期せずして登山旅行になってしまいました。
 今回の旅行では街歩き用のカジュアルウエアとスニーカー着用で、山に登るという準備は何もしてきていませんでした。ところがこの蒲生岳を見た瞬間から、「ここまで来てこの珍しい山容の山に登頂しない訳にはいかないだろう。」と考えて、駐車場からは車を降りてそのままの格好で山に向かって歩き出しました。
 当然ながら登山道は急勾配箇所の連続でしたが、動きにくいのは承知で、激しい暑さと戦いながらほぼ1.0時間で登頂しました。登りでは2名の下山者とすれ違いましたが、先に下った方の「カッコいいですね。」とかけてくれた言葉は、私のスタイルが正に場違いであったことを意味していました。
 下山して登山口に戻った時は、全身汗でズブ濡れといった状態で、このまま車に乗ったら気持ち悪くてどうにもならないだろうと思いました。そこで林の中の茂みに水路のある箇所で、全裸になって水浴びをして汗を洗い流したのです。こうすることで、やっと車に乗ることができました。
 画像には、白い壁の建物にテレビ用のVHFアンテナが写っています。福島県では他の地方でも未だに多くの家屋にVHFアンテナが設置されているのには驚きました。私の住む地方では相当昔にテレビの電波はUHFに統一されましたが、福島県では統一時期が遅かったのでしょうか。



 高妻山 (2,353m) 日本百名山  乙妻山 (2,318m) 虚空の秘峰

戸隠牧場、弥勒新道登山口~六弥勒~高妻山山頂~乙妻山~高妻山山頂~六弥勒~戸隠牧場、弥勒新道登山口

(高妻山)登り高低差 1103m 登り所要時間 3.1h 登り獲得速度 356m/h  歩行距離合計 約15km

 2015年の初登頂記録    2016年の登山記録  

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 登山を愛好する人それぞれに「心の山」があるとすれば、それはどういったものでしょうか。
 私の登山の師匠は甲斐駒ヶ岳を心の山と呼び、過去10回近くは登頂していると話してくれました。長年各地の山を探訪した結果、南アルプスを最高の山域と結論づけたのです。何度訪れても新しい発見と感動があり、過去の苦楽をも思い出させてくれる、いつまでも自分を惹き付けて放さない山が心の山という意味なのだと私は感じ取りました。
 登山経験のまだ浅い私に自分の心の山を語らせてもらえるならば、平成27年に登頂した乙妻山です。この山に登るために2年間のトレーニングを積み、見事登頂に成功して長野県認定の「健脚者」の称号を名乗れるようになった時の喜びは忘れられません。翌年の2度目は、初登頂となる師匠を逆引率し、快晴となった頂上からの「360度の完全なる大眺望」を見せて驚嘆させ、今回の3度目の単独行では自身の記録を大幅に上回る、駐車場から高妻山までの登頂時間3.1hを達成することができました。
 今回は十一阿閦付近のシャクナゲの開花を見るために(この山としては)春の時期を選んだのですが、十二大日周辺に残雪がある状態では開花はしておらず、代わりにシラネアオイとイワカガミを鑑賞することができました。
 画像でも確認できますが、頂上からの北アルプスの眺めは、妙高三山に隠されて見ることのできない新潟県に住む者の憧れの絶景です。こうして山頂には8:30から1時間滞在し、ここが自分にとっての心の山であることを再認識しました。下山時も膝の痛みが発生することは無く、体力的に余裕を持った行動ができました。
 昨年は天候の悪い日が多く乙妻山には登れなかったのですが、1年間ブランクを空けたことで弥勒尾根新道での途中経過時間を計るためのチェックポイントや適切な休憩場所の位置を忘れていました。そのため経過時間の管理ができずにガムシャラになって無駄な体力を使ったのが失敗でした。
 これで乙妻山の春・夏を楽しむことができましたので、次回は秋に紅葉鑑賞を楽しむために登頂してみたいと思います。



 朝日岳 (2,418m)

蓮華温泉登山口~山頂~朝日小屋~山頂~蓮華温泉登山口

最低標高地点から 登り高低差 1281m 登り所要時間 4.5h 登り獲得速度 284m/h  一日の歩行距離合計 約23km


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 今年の7月は記録的な猛暑で、自宅の外構工事を中心にした重作業が続くと気付かぬうちに8月になっていました。
 昨年は9月上旬に忘れられぬ白馬岳登頂を果たしましたが、夏が終わっており高山植物の観賞には一足遅かったと感じました。そこで今年は勢夏を狙い、昨年からの懸案であった雪倉岳・朝日岳への登頂に着手しようと考えました。
 ところが、どちらの山もゆっくり回るには宿泊が必要で、この時期の水の確保や体力配分については未知であったため、日帰りで朝日小屋までの下見をすることにしました。下見ならば携行品を最低に抑え、体力不足を感じたらいつでも蓮華温泉登山口に戻れば良いのですから、かなり楽な気分で行動を開始できました。
 自宅を1:00に車で出発し、蓮華温泉には3:15到着。3:30に行動を開始しました。
 行動開始後30分頃にして早速、最低標高地点までの長い下りで靴ずれが発生し治療するという羽目に。そこから花園三角点付近の湿原までは快調に高度を上げましたが、朝日岳の頂上付近が見えてからも有り余る体力でグイグイ進んでいるのになかなか距離が縮まらない。初めて富山湾が見えた「吹上のコル」からも頂上らしきものがすぐ近くに見えるのに、これまたひどく長い。結局、蓮華温泉駐車場から山頂までは5.5時間(計画では4.5時間)掛かりました。帰宅してから算出した今回の上り獲得速度は、実に低調なものでした。「あれだけ頑張って高度を上げたのに、たったこんなものか・・・」とガッカリしました。
 その後朝日小屋に到着し、昼の暑さに耐えながらヤレヤレという気分で6.5時間掛けて蓮華温泉に帰還しました。
 途中、安全に飲用可能な水場は1箇所しか無いと分かったほか、体力の必要な箇所も理解でき、次回この山域に再来した時は更に快適な行動ができると確信しました。
 また、今までで最長の14時間という行動ができたことで、長い山行にも耐えられる体力が付いているという手応えを感じました。



 雪倉岳 (2,611m)  日本二百名山

蓮華温泉登山口~鉱山道~山頂~三国境~小蓮華山~蓮華温泉登山口

登り高低差 1139m 登り所要時間 5.0h 登り獲得速度 228m/h  一日の歩行距離合計 約22km


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 家事が多忙になったため、この記録を執筆しているのは登頂から1ヶ月以上を過ぎた9月中旬となってしまいました。振り返ると今夏の登山行はハードでリッチでした。日帰りで制覇した朝日岳への2週間後には雪倉岳にこれもまた日帰りと、年内にこの2座に登頂するという冬からの目標はこれで達成されたのです。これで上信越の名山はほぼ完登したことになり、今後は新たな山域への挑戦が始まることに希望が湧いています。





 浅間山(前掛山) (2,524m)  日本百名山 噴火兆候による登山規制考慮

車坂峠登山口~トーミの頭~Jバンド~山頂~草すべり~トーミの頭~車坂峠登山口

登り高低差 551m 登り所要時間 4.0h 
登り獲得速度 138m/h (比較対象外) 一日の歩行距離合計 約13km

この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。
 前回の雪倉岳登頂の8月以降、昨年から計画していた自宅脇の木造住宅の設計・施工を満を持して開始しました。
 これを一度始めると降雪までは可能な限り進捗率を上げないと冬期間の養生ができなくなるため山行からは遠ざかってしまいましたが、私の「登山の師匠」からのお誘いもあり、今回は師匠が数年来待ち望んでいた浅間山の登山規制解除を機に、降雪までに登頂したいという願いを叶えるため、平日に休暇を取得しての群馬遠征です。
 登山道までの経路は私が事前に調べましたが、6:30頃湯の丸高原の地蔵峠では高峰高原に向かう看板がどこにも見当たらず、地図を参照して林道に向かうと7:00までの夜間封鎖と分かり、バリケード前で待つと担当の職員さんが時間前に来て解錠してくれました。そこから高峰温泉に向かうと温泉手前でもまた封鎖されており、予想外の遅延発生に私達は動揺。温泉旅館の方が解錠して下さり、やっと登山口まで到達できました。
 この日の天気予報は4日前から晴れに変わり、寒いながら朝から好天でした。平日なので、土日は満車となる高峰温泉ホテル駐車場は7:20で約20%の占有率と少なく、全体的に登山客の数も少なめで、カラマツの黄金色の紅葉を鑑賞しながら気持ち良い登山行を満喫できました。数日前に降雪した浅間山の残雪は無く、この時期にしては山頂は比較的暖かく周囲の展望も楽しめました



平成29年に登った山

 浅間隠山 (1,757m)

 二度上峠駐車場~山頂~二度上峠駐車場
 登り高低差 367m 登り所要時間 1.1h 登り獲得速度 334m/h 歩行距離合計 約4km

 昨年末は10月から公用で極めて多忙になり、常念岳登頂後は登山のことを全く考えてもいられない状況になりました。この忙しさは4月23日まで続き、屋外でトレーニングをしたくても叶わない日々が続いていました。従って、今年初の山行は昨年同様、現状の体力を確認するための脚慣らしで雪の無い低山へのチャレンジとすべく、自宅から足を伸ばしての楽しい群馬遠征と決めました。
 10:30という遅い時間に到着しましたが、第三駐車場には空きがあり、偶然の快晴に恵まれ、気分良く登山を開始しました。
 登り獲得速度は、本来の自分の体力と比較するとやや遅めでしたが、ガイドブックに記載された標準時間の1.5hよりは短いものでした。
 7合目位からは急登が続き、5分間の休憩を2度取りました。この時はいずれも心拍数が最高になり、腰を下ろして休憩しなければならない程のキツさでした。
 山頂では、春霞が掛かり北アルプスや八ヶ岳などの遠景は見ることができませんでしたが、平地でゆったりと横になり、清涼な空気と鳥の声で疲れを癒すことができました。この日は、快晴を予想した登山客が多く訪れ、山頂では20名以上が休憩していました。



 岩櫃山 (802m)

 密岩登山口駐車場~山頂~平沢登山口~真田道~郷原駅~密岩登山口駐車場
 登り高低差 300m 登り所要時間 1.0h 登り獲得速度 300m/h 歩行距離合計 約6km

 この山は険しく山容が特徴的なので以前から候補に挙げていた山でした。標高が低いので冬の運動不足解消には丁度良いトレーニングになるとも思ったのです。
 しかし、順調なペースで歩を進めることができたのは登山開始から10分位までで、急登や鎖場が続く密岩コースの4合目~5合目からは心肺機能の限界に達し、脚がガクガク震えて立っていられなくなり、腰を下ろして休む時間の方が長くなりました。遂に6合目に達した時は低血圧で周りのものが全て黄色く見え、失神しそうになりました。ここで30分は休んでいたと記憶しています。その後の超危険なキレットや鎖場をやっと通過し、エスケープルートからの下山を考えた程でした。9合目でまた長い休憩を取り、やっと辿り着いた山頂では写真を2枚撮影して10秒後に下山を始めました。山頂付近では平坦な箇所が無いので落ち着いて昼食を食べることができず、脚の震えも収まらないので、とにかく早く安全な中腹に下りることを考え、逃げるように下山してきました。今回は、今までで最も死の危険に近づいた登山でした。
 登山道は、この山が大河ドラマで取り上げられたことから危険箇所の明示や鎖場の整備が行き届き、利用者の安全が確保されているという印象を受けました。


 甲武信岳 (2,475m) 日本百名山

 毛木平駐車場~ナメ滝~甲武信岳~甲武信小屋~木賊山~甲武信小屋~甲武信岳~ナメ滝~毛木平駐車場
 登り高低差 1,015m 登り所要時間 3.7h 登り獲得速度 274m/h 歩行距離合計 約20km

 この日は快晴に恵まれ、多くの登山客が甲武信岳を目指して登頂していました。
 5月下旬ですが、シャクナゲの開花はまだ見られず、登山道にも残雪があり、凍結して滑り易い状況でしたが、アイゼンを着用する必要はありませんでした。
 登山道は、千曲川水源までは緩勾配で歩き易い遊歩道というべきもので、高度を稼ぎづらく、獲得速度は低調でした。
 登頂後にも体力が余っていたので、甲武信小屋から先の木賊山(とくさやま、2469m)にも登頂しました。
 今年初の標高差1,000m超の登山行で、長距離を行動した割には疲労度も少なく、体力、心肺機能的にはまずまずの結果でした。


 登山途中、千曲川信濃川水源地という所で源水を汲もうと立ち寄りましたが、残雪が多く、湧水も出ていませんでした。 ここで足下を見ると、驚くべき事に、登山道から水源地に下りる階段の取付部に半固形状のうんこの山が形成されていました。
 うんこは、周囲の雪解け水で溶かされながら水源地の方向へ流れ続けていました。 下山中またこの場所に寄った時に、一人の男性が、水源から水が出ていないので下流の流水をペットボトルに入れて持ち帰っていましたが、明らかにうんこの水溶液が混じっていました。この男性及び、この水を千曲川の源水と知らされて飲用した人は、このうんこの味と香りを十二分に堪能できたことでありましょう。
 このうんこが自然の分解力によって無害化されるには、2年は必要と推測しますが、このような卑劣な行為は、長期間に渡って水源を汚染するテロと言うことができると思います。今後この水源地を訪れる方は、源水の採取は禁止すべきと考えます。


 蓼科山 (2,530m) 日本百名山

 蓼科高原・7合目駐車場~山頂~7合目駐車場
 登り高低差 930m 登り所要時間 2.0h 登り獲得速度 465m/h 歩行距離合計 約5km

 自宅近くの頸城山塊はまだ雪が多く危険なため、隣県の名山から次々にピークハントを続けています。先週の甲武信岳に続き今回も、前年お世話になったベテランの登山愛好家に同行しました。
 梅雨入りまではこれが最後と思われる快晴の元で、気持ち良く山行ができました。山頂手前には残雪がありましたが、アイゼンは不要で、滑落の危険箇所もありませんでした。
 登山道は適度な登り勾配ですが、終始疲れることなく、465m/hという好調な登り獲得速度を記録できました。
 山頂は、噂通りの360度の完全なる大眺望が可能で、雲に隠されていたのは秩父方面のみでした。北アルプス方面は空気が澄み、白馬岳までが屏風のように連なる様子が確認できました。また、遠くまで雲海が続き、妙高山、火打山、焼山、雨飾山の4連山が特長的な山容で頭だけを覗かせているのも見えました。
 10時にならないうちに私達は7合目に戻りました。その後も大勢の登山客が山頂を目指していきましたが、天候は曇りに変わり始めていました。早めの行動で素晴らしい山頂からの遠望を見ることができたのは成功だったと思います。




 四阿山 あずまやさん (2,354m) 日本百名山

鳥居峠登山口~山頂~鳥居峠登山口
登り高低差 1,000m 登り所要時間 2.0h 登り獲得速度 500m/h 歩行距離合計 約8km

 今年は6月になっても晴天の日が多く、本日6月18日(日)は乙妻山への登頂を計画していましたが、前日に予報が曇りに急変したため断念し、3度目となるこの山を選びました。 3年前の9月以来の鳥居峠からの往復ですが、今回はできれば前回のタイムを自己更新したいと強く考えていました。
 前回は、緩勾配区間は走るなどの強行をした結果、途中息切れがして2~3回の長い休憩を取っていたことを考慮し、今回は心拍数が過多になったら歩行をペースダウンさせ、ゆっくり歩くが休憩はなるべく取らないという方針で挑みました。この結果、前回の登り獲得速度を更に上回り、500m/hというハイペースでの登頂を達成しました。加齢のため毎年体力が落ちていくのを痛感していますが、前回は携行品を1kg程度に減らした軽登山だったことを加味すれば、今回、携行品5kgでのこの獲得速度達成は、自分にとっての忘れられぬ、栄えある記録となることでしょう。
 この日の登山者は大多数が根子岳から来ており、頂上からの遠望は、上空を覆い尽くす梅雨らしい雲に覆われて見えませんでした。30人程の団体で来た登山客の皆さんは満足行かない様子でした。


 金北山 (1,172m)  佐渡島最高標高点

 白雲台駐車場~山頂~白雲台駐車場
 登り高低差 302m 登り所要時間 1.1h 登り獲得速度 275m/h 歩行距離合計 約8km

 金北山へは平成27年10月に白雲台駐車場まで到達しましたが、風速25mを超える暴風雨となり、帰りの直江津行きフェリーが欠航になったと知らされたので急遽下山して両津港から帰宅しています。今回は2年越しの願いが叶いました。
 直江津港4:30発のフェリーに乗船し、白雲台駐車場に7:45到着。自衛隊への届出時間の8:20まで待機して、満を持しての出発です。
 途中、妙見山を過ぎた次の山頂のレーダー施設に向けて登山道が設置されていると見えたのですが、施設を西にトラバースして下り、登り返すというルートとなっていました。このため高度獲得が順調にできず、掲記の様な獲得速度に終わりました。また登山開始から気温が高く、ドロドロの脂汗をかきながらの難行となりました。山頂では30分程休み、11:00に白雲台に戻りました。



 登山客は、私以外は京都から来た夫婦のみでした。この2人もスケジュールがきつい様で、山頂ではほとんど滞在せず、急いで下山していきました。
 山頂からは佐渡全体を眺めることができましたが、本州の景色は濃い雲の中に中越方面の山が僅かに見えたのみで、妙高山と北アルプスを見ることはできませんでした。


 甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳) (2,967m) 日本百名山

 (仙流荘駐車場~北沢峠は南アルプス林道バスを往復利用、2,680円)
 北沢峠~仙水峠~山頂~双児山~北沢峠
 登り高低差 935m 登り所要時間 3.6h 登り獲得速度 255m/h 歩行距離合計 約7km

 いつもお世話になっているベテラン登山愛好家の「師匠」が今回勧めて同行してくれたのは、師匠が心の山と崇め、冬山登山も含め10回近くは登っているという”かいこま”、甲斐駒ヶ岳でした。
 今年の私の登山行と言えば、6月から天候の良い週末が無くトレーニング不足で、長い距離を歩く登山をするには脚力が心配だったので、8時間程度で往復できるこの山は打ってつけの好選択でした。
 自宅を1:30に出発し、南アルプス林道バスの仙流荘ターミナルに4:15に到着した時は、第一駐車場は95%以上の駐車率でした。
 5時過ぎから早朝運行するバスに55分乗車し、北沢峠に着きました。
 (←画像は、帰りに撮影したものです。)
 この日は午前中は雨で、登山を開始するとすぐに風雨に遭い、バスから降りた多くの登山者も晴れない顔をして黙々と行動していました。
 登りのルートは仙水峠経由で、駒津峰までの急登を先にやっつけるという作戦を採りました。
ここまで駒津峰までの登り獲得速度は300m/hを超える順調なペースでしたが、六万石周辺の岩場昇降では大幅なペースダウンになりました。この登頂経路全体で255m/hは、決して遅いとは言えないでしょう。
 天候は山頂までは雨が降り続き、遠景も全く見えず、天気予報の通り風速18m/sに近い強風となっていた時間帯もありました。このため、山頂ではゆっくり休憩はできず、2年前の雨飾山の時と同じ、山頂で見えたのは足下だけ、遂に山の姿を一度も見ることなく終わるという最悪の登山になってしまったと思いました。


 下山して10分後にやっと天候に変化が生じ、雨が止み山頂や摩利支天などの近景のガスが消え、数秒間は姿を拝むことができる様になってきました。
 天候は曇りまで回復し、駒津峰まで来ると山頂や、遠方は観音岳も一時的に見えるようになりました。
 下山ルートは双児山経由とし、双児山山頂からは今日始めて山頂までの全景と北岳を見ることができました。
 師匠が虜になった程の”かいこま”と南アルプスは私にとっても満足のいく登山コースでした。次回は、最高の天候となる日を選び、ここよりも楽に行ける仙丈ヶ岳に登りたいと考えています。


 燕岳 (2,763m)  日本二百名山

この記録は、ヤマレコでも公開(文章量は少なく、画像が主体)していますので、併せて御覧下さい。

 中房温泉駐車場~燕岳~北燕岳~燕岳~中房温泉駐車場
 登り高低差 1,301m 登り所要時間 4.8h 登り獲得速度 271m/h 歩行距離合計 約10km

 秋の気配が深まると共に、昨年登った常念岳への山行が思い出されます。
 常念小屋から常念岳の山頂を目指して登ると、大天井岳が裾を広げて大きく見え始め、標高を上げるに従ってその奥から花崗岩とハイマツの斑模様が鮮やかな山が出現して来たではありませんか。これが初めて見る燕岳でした。この時の槍ヶ岳の山容にも圧倒されましたが、次に北アルプスに来た時は燕岳に登るという決心は、この時に固めたのでした。
 今回の山行も、ベテランの「師匠」と同行してきました。私の師匠は、燕岳は十数年振りの3回目です。
 自宅を2:00に出発し、中房温泉駐車場には4:40に到着しました。夜空には星が出ており、この日の晴天を期待させます。気温は寒くなく、快調なペースで登山道を登り始めました。
 合戦小屋を目前にして7時を過ぎると、6時頃に燕山荘を出発してきたと思われる下山者に会い、その後も下山者は増えるばかりでした。
 燕山荘までの登山道は急登が多く、部分的に一方通行となっており、すれ違いの回数が多くなると歩行ペースが上がりません。これは仕方の無いことなので、色付き始めた紅葉を鑑賞しながら安全登山を楽しみました。



 この日の天候は、今年の山行では最高の晴天に恵まれました。今年の登山シーズンの天候を回想すると、6月に割と晴天が続いた以外は週末に外出に適した日が少なく、記憶に残ったのは白馬岳からの帰りの、アルピコタクシーの運転手が「今年は天気の悪い日が多くて登山客が少なくて困っている。珍しい年だ。」と吐いた言葉でした。この日の私達は、やっと訪れた最高の天候コンディションを楽しみ、終始ノリノリで山行を満喫したことは言うまでもありません。

 画像は、今回もまた多くの枚数を撮りまくった槍ヶ岳です。この地点からの見え方は、ライオンが天に向かって咆吼している様に見えると言われている通り、天空の頂にふさわしい姿です。同行した登山の師匠は、北アルプスの連山を見て全ての山名を解説してくれますが、私にはここから見える穂高・槍と白馬岳を除く山名は言われても分かりません。この山脈を縦走できるのはいつになるのか、年中仕事で忙しい現時点では予定が立ちませんが、いつか槍ヶ岳から常念岳と燕岳を逆眺望できることを夢に見て、今年恐らく最後となる北アルプス山行を終えることにしました。


 一夜山 (1,562m)


この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。


 北登山口駐車場~山頂~北登山口駐車場
 登り高低差 312m 登り所要時間 0.9h 登り獲得速度 347m/h 歩行距離合計 約4km

 3週間前の白馬岳登頂達成の感激と興奮が未だに冷めませんが、残念だったのはせっかく登った山頂を遠望できなかったことでした。この悔しさを晴らすため、先週は戸隠から鬼無里への道中にある「アルプス展望台」に寄り、白馬村を経由して糸魚川から車で周回してきたのですが、曇りで白馬岳は見えませんでした。
 しかし、次の日曜日は晴天が予報され、家事や業務が忙しく今後休日が取れるかは難しい状況なので今年最後の登山のチャンスと見て、今回の行動を決めました。
 同時にこの日は、長野市内で絶対に外せない用事があったため、登山行は日中に終わらせなければならない制約があり、短時間で往復できるこの山を選びました。
 事前に調査したルート情報では、登山道までの車道が荒れているという事でしたので原付バイクを使用しました。結果としてこれは好選択で、登山口駐車場までは乗用車の通行が不可能な悪路も無理せず通行できました。
 頂上までの獲得速度も、登山道が割合と平坦でありながら満足のいくハイペースでした。
 登山者は私一人だけでしたが、熊に遭遇することも無く、安全に帰ることができました。



 金山 (2,245m)


この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。

 金山登山口駐車場~山頂~金山登山口駐車場
 登り高低差 1,005m 登り所要時間 4.7h 登り獲得速度 213m/h 歩行距離合計 約10km

 妙高小谷林道の長野県側は、3年前から候補に挙げていた山域でしたが、県境の乙見トンネルの通行止め期間がオールシーズンに渡っており行くことができませんでした。そこで今年はやっと通行規制が解除されたため、紅葉のピークをスポットで狙って登頂してきました。
 今回は、私からベテランの師匠に誘いを掛けて計画が実現しました。師匠もこの山には登ったことが無く、この時期の登山を待ち侘びていたようでした。
 沿道の景色は、落葉がまだ少なく紅葉の真っ盛りです。予報は曇りでしたが、午前中は天候に恵まれ暖かく、気持ちの良い行動ができました。
 登山道は良く整備されており、危険箇所はありません。森林限界を超えた先の笹藪は、火打山登山道と同様の刈り払いが入念に行われていました。



 画像は、途中の天狗原山付近から撮影した金山です。金山までの沿道は花畑になっています。登山のガイドブック等では、白馬岳に匹敵する高山植物と花の名山と謳われている程の山です。
 この山の長所は、登山客が少ないということにもあります。この日私達以外の登山者は3人しかおらず、それも山頂で会合したのみでした。つまり登山道の通行中は誰にも会わず、山を貸し切り状態で楽しめたということになります。
 今回私は当初、同じ日に雨飾山の小谷温泉側からの登山を計画していたのですが、大量の登山客がごった返すことを予想して避けていたのでした。
 同行した師匠は、いつか登りたいと念願する焼山の裏側を、稜線に通じる登山道の位置や整備状態も含めて近距離から確認することができ、行動意欲を刺激された様でした。

 今回の登頂で、私は妙高戸隠連山の諸名山を(入山禁止の焼山を除き)全制覇したと言えましょう。
《雨飾山、金山、火打山、妙高山、黒姫山、高妻山、乙妻山、霊仙寺山、飯縄山、戸隠山、一夜山 の計11座。》



 掃部ヶ岳 (1,449m)

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 杏ヶ岳方面駐車場~山頂~杏ヶ岳方面駐車場
 登り高低差 309m 登り所要時間 1.3h 登り獲得速度 238m/h 歩行距離合計 約2km

 昨年の相馬山登山での榛名湖周辺の美しい景色が忘れられず、今年4度目の群馬遠征は榛名外輪山最高峰の掃部ヶ岳と決めました。
 自宅周辺は朝から冬型の天候であったのに対し、群馬県は快晴に恵まれ、寒風も気にならず楽しく観光登山ができました。
 現地で偶然に発見した、地図に無い南側からの登山道で山頂を目指しました。
 9月の燕岳以降、日頃ろくに運動をしていない結果はすぐに現れ、行動開始後30分で15分間の大休憩を取らなければならないほどキツさを感じました。その後は進む、止まるの繰り返しで登り獲得速度はかなりの低水準に終わりました。
 途中のピークでは榛名湖、榛名富士、相馬山と関東平野を遠くまで眺めることができました。
 機会があったら次回もこの場所を訪れ、未登の榛名富士や烏帽子岳などを周遊してみたいです。



 榛名富士 (1,390m)

この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。

 ビジターセンター駐車場~南登山道~山頂~北登山道~湖畔を反時計回りに周回~ビジターセンター駐車場
 登り高低差 290m 登り所要時間 0.75h 登り獲得速度 387m/h 歩行距離合計 約6km

 今年は10月を過ぎても県外で登山に適した晴天の日が多く、5回目の群馬遠征を行いました。
 榛名湖方面はこれで3回目となりますが、遂に榛名山を代表する名山、榛名富士に登頂しました。
 3週間前の掃部ヶ岳では晴天ながら寒風に吹き付けられたため、今回は前回以上に防寒着を着込んで出発しましたが、気温が上昇したためインナー、アウターを途中で3枚脱ぐという羽目になってしまいました。冬期装備品の選定は難しいです。登り獲得速度は、途中体温調節で20分近く休憩していながら、好調な結果でした。
 榛名富士山頂からは、富士山が視認できました。
 山中での登山客は私の他に6人しかいませんでした。シーズンオフで観光客も少なめでしたが気持ちの良い快晴の中、下山後は移り変わる景色をゆっくりと眺めながらの湖畔周回で、日常の苦悩が消散していく様に感じられました。
 季節は冬となり、これが本当に今年の登山納めとなるでしょう。現在はテント泊用のアイテムを整備・試用中で、来年には初めての外泊登山に期待し、胸を膨らませています。



 嵩山 (たけやま・789m)

この記録は、ヤマレコでも詳細な情報を公開していますので、併せて御覧下さい。

 道の駅霊山たけやま~東登山道~山頂~表登山道~道の駅霊山たけやま
 登り高低差 239m 登り所要時間 0.67h 登り獲得速度 356m/h 歩行距離合計 1.4km

 12月という時期ですが、群馬県には降雪が無く、天候も穏やかなのでこの方面への遠征も今年は6回目を数えました。
 今年の3月に来た時は、小天狗から先は路面凍結で滑落の危険があり、引き返していたため、今回はリベンジ登山です。
 もはやこの時期では登山者は少なく、私の他に5名でしたが、この日は気温が上昇して快適な行動ができました。登山道にも氷雪は無く、安全に整備されていました。
 岩山なので、同じく今年登った岩櫃山の様に山頂付近はろくに休憩する場所も無いのではと心配しましたが、割と安全な休憩場所がありました。但し、山頂直下は鎖場があり、昇降には気を抜けません。

 これで今年の登山行を終えた形になりますが、あと1週間余りで今年も終わりでこの1年の楽しかった山行を回想していますが、南アルプスや白馬岳などの遠方の名山を初めて訪れ、また念願叶った金北山登頂など、大きな達成感に浸っています。来年は朝日岳と雪倉岳にテント泊で登頂したいと思っています。






雪国黄精の オカダ・システムエンジニアリング研究所
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