新潟県妙高市

日本人がまだ知らない、この薬草の歴史  神農による生薬の分類
日中両国での黄精の発見(1)  日中両国での黄精の発見(2)
黄精の栽培に向けた試み  日本のオオナルコユリ
黄精の薬効と利用   黄精の調理方法  雪国黄精で室内ガーデニング(1)
雪国黄精で室内ガーデニング(2)  黄精伝奇
雪 国 黄 精
11. 黄精伝奇 ・・・ 安徽省に伝わる民話
 
 これは、九華山で販売されていた、黄精利用の健康食品のカタログで紹介されていたものです。
(日本語訳:オカダ・システムエンジニアリング研究所)
 
 昔、ある村の裕福な家庭が一人の女中を雇っていた。女中は女主人から毎日受けるイジメに耐えられなくなり、ある日突然家を飛び出した。
 しかし、家の周辺は深い山で、始めは木の実などを食べていたがすぐに食べ尽くし、野草の葉や根を食べるようになった。そのうちに、白い可憐な花を付けたある植物の根を食べると空腹が癒されるのが分かり、これを常食するようになった。
 ある日の夕方、彼女が山の中で食べ物を探していると、獣の足音が聞こえてきた。それは大きな虎だった。彼女は近くの木に登ろうとして軽くジャンプしたところ、何と20m以上も舞い上がり、木のはるか上の枝に届いてしまった。彼女はこの仙術に磨きをかけ、山から山へと飛び移る飛行能力を習得した。
 後に村では、「最近、山に仙人が出没している」という噂が広がった。「いや、仙人ではなくあそこの家から逃げた女中に似ているぞ」という声もあった。裕福な家の女主人は、これが逃げた女中であると察し、財力に物を言わせ、山から山をすっぽり覆うほど巨大な網をかけて女中を捕獲する作戦に出た。しかし女中はこれを物ともせず、網をすり抜けて逃げてしまった。次に女主人は、女中が好む食べ物を山中に置き、待ち伏せして女中を捕まえる作戦に出た。あっけなく女中は捕まり、女主人は真っ先に「おまえはどうやってこんな仙術を身に付けたのか」と尋ねると、女中はうつむいて、手に握った白い花の野草を黙って指差した。これこそが不老不死の妙薬としてこの地に伝わる、「黄精」である。

最後に


 農産プロジェクト「雪国黄精」についての概略を御紹介しましたが、今後の展開についても述べさせていただきたいと思います。
 現在栽培管理中の数千株の苗は順次、栽培に適した農地に移植し、有機農法により10年以上の長期に渡る定置栽培を行います。
 昨年度、当研究所が保有する成熟個体からは約4,000個の種子を収穫できました。また、発芽に成功した個体群が前年度に結実し、雪国黄精の第2世となる種子が採取されました。これで毎年継続的に種子を採取し発芽させ、稚苗が毎年生長していく計算になります。つまり、農場外部から天然の個体を採取することなく、完全にクローズドな環境での栽培が可能になったのです。
 4年前に初めて定置栽培に移行させた株は、昨年は茎長が既に1mに達し、根茎を試掘した結果、出荷最小限度の250gに成長していることが確認されました。
 雪国黄精の種子、生苗、成熟個体、そして根茎の乾燥物とその二次製品を出荷できるという体制の実現は、もはや夢ではなくなりました。本年度からは、これまでの蓄積技術を有効に利用し、生産体制の拡大を目指します。また、成長力に優れた個体の選抜を行い、雪国黄精プロジェクトの次世代商品となる品種の栽培にも着手しています。

 近年、このオオナルコユリを山菜の女王だとか山アスパラなどと呼んで若芽を乱獲する、憎むべき山菜泥棒や、この近辺の野草を酵素で発酵させた健康酒、健康飲料の原料として使用するビジネスが始められたことによってその野生個体数は減少の一途を辿っています。特に、春に若芽を抜き取られた個体は、地上茎が無いために光合成ができなくなり、翌年の芽を発生させる力がなくなり死滅してしまいます。このような乱獲はすぐにやめてもらいたいです。
 このプロジェクトに興味を持たれた方は、当研究所へメールで御連絡下さい。
特に、新潟県妙高市内で雪国黄精栽培のための農地を売って下さる方を募集しています。

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