公開日:平成25年4月10日
YAMAHA CDプレーヤー CDX-1050を購入!
本日、25年以上前からの憧れであった、ヤマハのCDプレーヤーが家に来ました。
私の所有するオーディオシステムは、アンプとスピーカーの性能が優れており、私の様な素人オーディオファンが聞いてもCDとMP3の音源の違いを聞き分けることができます。
今まで、CDはDVDプレーヤーを使用して再生していただけですが、現状を超える再生環境に首を突っ込んでみたくなり、学生時代からの夢であったヤマハの高級CDプレーヤーを、インターネットオークションで購入しました。
高級CDプレーヤーを製造販売するメーカーは数多くありますが、私にとっては過去の知人のアドバイスやブランドイメージにおいて、良い音の出るCDプレーヤーと言えばヤマハというイメージが固まっているのです。
オーディオシステムとは、簡単に言えば思い入れの世界です。
いくら数値上での性能が優れた高価な機種でも、リスナーがその出力音を好まなければ、リスナーは低価格な機種の音を「良い音」として固定化してしまうのです。更に、ブランドイメージだけでそのメーカーの製品の音を贔屓目に判定するものなのです。
今回私が購入した機種は、CDX−1050という1990年発売の、当時の高級機種です。
この性能(数値的な性能を比較することに私は興味が無い。)は現行の機種には及ばないでしょうが、私のシステムのアンプとスピーカーが100%アナログ回路なので、旧時のアナログ機種を接続することにこだわりたかったのです。その上で、これ程の高級機種を買ってその音に満足できなければ、他社の当時の同等機種、ひいては現行の20万円程度の新品もそれ程変わらない音であろうという諦めがつくと思い、この機種を選定しました。
さて、試聴した感想ですが、DVDプレーヤーやパソコンでCDを再生した音質とのハッキリした違いを感じ取ることができました。
DVDプレーヤーでは今まで聞こえなかった低音域を聞き取ることができるようになったのです。高音域は私のスピーカーシステムが苦手とする所なので、違いは分かりませんでした。
音域全体的には、解像度がハッキリし、私の好む「スピーカーのエンクロージャーが振動せず空気だけが振動しているような、堅い音」に近づいたと思います。もちろん、ヤマハのCDプレーヤーは最高という私の思い入れが充分に入った評価です。
これにより、私はMP3音源で音楽を聴くことはなくなりました。CDとMP3の聴覚格差が大きくなり、MP3の籠もった音に満足できなくなりました。
外観ですが、この機種でパネル色がブラックのモデルは高級感が感じられないので、チタンを選びました。その分、流通数が少なく価格はアップしました。
ノッペリとしてシンプルなフロントのデザイン、サイドウッドパネルや10.5kgという重量も高級感を醸し出してくれています。
CDX-1050というネーミングは、この重量に由来するものなのでしょうか。まるで重機の型式番号の様です。
コマツの重機(バックホー)では自重が2tでPC20,7.5tでPC75,20tでPC200と、重量がそのまま型式番号になっています。重機メーカー他社もこのルールに倣っています。重機では自重が重いほど運動モーメントが大きくなり大きな仕事ができるので、自重を性能と見なすことは可能でしょうが、CDプレーヤーにおいては、自重と性能は比例する訳が無いでしょう。ヤマハではほかにも重量6.2kgでCDX-620という機種もあり、ギャグとしては非常に面白いと思います。
20年以上も前の中古品なので、機構部品が壊れ易いらしいですが、オーバーホールと調整をしてから販売してくれるショップから買ったので、完全動作が確認されましたし、故障しても部品の交換に応じてくれるため今後も安心して使用できることでしょう。
CDプレーヤーはやっぱりヤマハだと再認識しました。昔も今もYAMAHA大好きです。YAMAHAで心が豊かになった、そんな記念すべき日となりました。
ドキュメント追加 平成25年5月15日
CDX-1050をまた購入!
1台目のCDX-1050がヴィンテージ・オーディオコンポーネントとして価値の高い機種だと分かったことで、補修部品を確保すべくジャンク品をオークションで落札したのでした。(パネル色:ブラック。)
分解後の内部の画像は、WEBサイトで多くのユーザーが公開しているので、わざわざ紹介はしませんが、デジタル回路とアナログ回路を明確に分離するような凝った基板配置にはなっていないことに気付きました。また、最も恐れていた、知識の無いユーザーが闇雲に部品を換装した跡も無いことが確認されましたので安心しました。
ジャンク品として出品された理由はトレー開閉機構の不良でした。この原因を確認するためディスクドライブを外したところ、不良原因はゴムベルトが伸びてスリップしていただけでした。ゴムベルトを輪ゴムに換えてトレーの開閉動作とディスクの読み込みが正常であることを確認した後、CD−Partsmanさんから補修用ゴムベルトを購入し、取り付けてランニングテストと試聴テストを行い、完全動作を確認しました。
ゴムベルトのサイズは、□16mmのφ30mmとφ35mmを購入し、現在はφ30mmを使用しています。φ30mmを選定したのは、輪ゴムのサイズを何種類か変えて最適なテンションを求めたところ、φ35mmよりもφ30mmの方が最適なテンションに近かったからです。
今回落札したCDX-1050は、ジャンク品でありながらサイドウッドの傷が非常に少なく、総合的には1台目よりも外観の美しい製品だったことで、2台並べて部屋のインテリアとして保存管理することになりました。
(右に置かれているのは、1970年代に父が買ったSONYのラジオ、スカイセンサー5500です。完全動作品です。)
いつもは、ジャンク品ばかり買い集めている私に不満を言う妻も、2台並べた完全動作品のCDX-1050の美しさを認めたようで、売るのは惜しいから止めろと言いました。