雪国黄精の |
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平成27年 飛騨高山 日帰り周遊の旅
交通機関7社8路線 乗り継ぎ |
平成27年12月12日
最近数週間は休日でも家から出られないことが多く、どこか長旅にでも出掛けたいと思っていました。まず飛騨高山に行ってみたいと以前から考えていましたが、家からは遠過ぎるので諦めており、大糸線を乗破してみたいとも計画していました。
そこで、ネットで松本周辺のへの観光ルートを探していたところ、松本から高山に抜ける路線バスがあることが分かったので、すぐに旅行の目的地は決まりました。
まず、濃飛バスの松本発11:05便に乗るために自宅を6:40に出発しました。
画像は、新井駅を7:18に出発した特急しらゆき号(新潟行き)です。
前日の暴風雨とは打って変わり、この日は朝から温暖でした。
この日の夜には直江津方面から新井駅に戻ることから、乗車券はえちごトキめき鉄道(変な名前!)(略称:トキ鉄)の「トキめきホリデーフリーパス(1,000円)」を購入しました。
≪乗車経路と時間≫
新井 7:18 → 妙高高原 7:46 普通
妙高高原駅で、しなの鉄道北しなの線、長野行きに乗り換えました。
妙高高原 7:49 → 長野 8:31 普通
前日夜に旅行計画を練っていたところ、篠ノ井線(長野~松本)の本数が少なく、松本駅での高山行きの路線バスへの乗り換え時間が短いというリスクがあることが分かりましたが、長野から松本を好都合で結ぶイベント列車があることが分かり、長野駅に着くとすぐに指定券を予約しました。
列車は「リゾートビューふるさと」という大糸線、南小谷行きの全席指定列車で、発車の25分前にも関わらず座席を確保できました。
(←画像は、松本駅で撮影したものです。)
比較的新型で車体デザインが斬新ですが、ディーゼル列車です。飯山線に乗り入れることを考慮しているのでしょうか。
乗車率は意外にも低く25%程度で、うち外国人が75%程度でした。12月という登山客の激減する時期では、需要が少ないのでしょうか。しかし、長野県を目的地として選んでくれた外国人観光客の方々には感謝しなければなりませんね。
列車内は座席横の窓が大きく設計された展望列車で、座席感覚も広く快適でした。
リゾートビューふるさとは長野を出ると姨捨駅に停車し、ここで日本三大車窓と言われるらしい?姨捨駅からの信濃平の風景を観光するための長時間(15分程か?)の停車が行われました。
この日は晴天に恵まれ、千曲川と長野盆地を遙か遠くまで見渡すことができ、観光客も皆喜んでいました。
長野 9:04 → 松本 11:29 リゾートビューふるさと
松本に到着すると外国人観光客は半数以上が降りてしまい、松本からの乗客はとても少なく、南小谷へは乗車率10%程度と、閑散とした車内になってしまいました。乗務員さん達は、ガッカリしたことでしょう。
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松本駅には定刻に到着し、ここで濃飛バス・高山行きの乗車券(3,190円)を購入しました。
朝から何も食べていないので、バスターミナルにすぐ近いイトーヨーカドーのスーパーで少量の朝食を買ってバスの中で食べました。
路線バスは松本から新島々駅、沢渡、平湯温泉を通り高山バスセンターへ向かいます。松本での乗車人数は私を含め14人、ここでも80%以上は外国人でした。
途中の平湯温泉で、登山用のザックを携えた乗客が降りると、乗客は7人で、私以外は全員外国人になっていました。
松本 11:05 → 高山 13:25 濃飛バス 特急高山行き
松本と高山を接続するのは国道158号で、カーブが多く狭隘な路線の連続です。途中の安房峠道路(有料道路)の開通で、最短でも2時間掛かっていた難所が5分に短縮されたと言われていますが、バイパス化されていない区間がまだかなり多いことは否めません。
途中のどこかのトンネルに、トンネル内がY字路になった珍しい箇所がありました。この箇所には信号機が無かったように見えましたが、合流する車輌はどうやって安全確認をしているのでしょうか。
高山に着きました。
事前に観光コースをほとんど下調べしてこなかったので、駅前の観光案内所で観光マップを1枚もらって、これだけを頼りに商店街を散策しました。
周囲にはガイドブックや地図を見ながら歩いている観光客がとても多かったので、付いて歩けば人気のあるスポットにたどり着けると思って行動したところ、その通りの賑やかな場所に着きました。この画像は「三町伝統的建造物群保存地区」という市街地です。
高山市政記念館という旧時の建物は入場無料となっており、楽しく見学させていただきました。展示物や古い時代そのままの建物の内装や備品類などは、どれも興味をそそられるものばかりでした。もし有料ならば見学はしなかったでしょう。これだけの展示物を無料で公開して下さるというこの地区のおもてなしには、深く感謝しています。
伝統的建造物群保存地区という箇所はまだ1つあったのですが、滞在時間が少なくなったので見学はできませんでした。ただ、ここまでの観光スポットを見た感想では、伝統的建造物群というまとまりと観光客の多さ、賑やかさでは木曽の奈良井宿の方が一段勝っていると思います。
また、あちこちで飛騨牛の刺身を食べるためだけの目的で来ているような観光客が有名店で行列を作っていたのは、見たくない光景でした。
高山から富山までは普通列車の接続が悪いので、L特急ひだを自由席で利用することにしました。
ディーゼル車の特急というのは、約20年前に北海道で乗った経験がある以外は、見たこともありません。
名古屋発富山行きのL特急ワイドビューひだ11号(キハ85)は、←御覧の通り、何と3輌編成の列車でした。
自由席は中央の1輌だけでしたが、運良く座ることができました。乗車率は70%程度で、30%近くは外国人でした。
後部の普通車指定席には、この駅から中国人の団体旅行客約80人が乗り込み、改装工事中の高山駅の仮設ホームはかなり混雑していました。
高山 15:10 → 富山 16:42 L特急 ワイドビューひだ
普通車自由席
来る途中に乗ったリゾートビューふるさともディーゼル列車でしたが、ワイドビューひだは高級車輌のためか、エンジンの静寂性は優れています。カーブの多い高山本線も、少ない揺れで走行します。
高山に到着してからは、過密なスケジュールのために何も食べていません。松本で買った軽食の残りを食べ、缶ビールを飲んだところでようやく疲れを感じ始め、車窓からの風景が山あいの水田ばかりで単調なため眠りに入ってしまいました。猪谷辺りで目が覚めてまた眠り、速星辺りに着くと外は暗くなっていました。
ここからは疲れに勝てなくなり、写真もそう多く撮影していません。
富山からは、あいの風とやま鉄道(変な名前!!)に乗り換え、泊まで乗車しました。
富山 17:10 → 泊 17:56 普通
この路線が北陸本線だった時代は、車内放送で「次は、泊に停まります。」というアナウンスがあったのですが、鉄道会社が変わってからこうなったのか、泊駅以外でも「次は、○○に着きます。」という言い方に統一されていました。
乗車率は、約100%でした。
泊駅では乗り換え時間が長いため改札を出なければなりませんでした。この時、あいの風とやま鉄道(変な名前!!)分の乗り越し運賃を精算するために、富山~泊ではなく、富山~市振という、変な買い方をします。
これは、乗車前から私は分かっていましたが、トキ鉄、日本海ひすいライン(変な名前!)の営業区間が市振~直江津のため、泊~市振区間に対してはあいの風とやま鉄道(変な名前!!)に旅客運賃の請求権があるためです。
←泊駅では、途中下車させてもらい、閑散とした駅周辺の街を散策しました。駅から約100m以内に、ドラッグストアとホームセンターがありました。
泊駅に到着したトキ鉄の車輌です。ディーゼル車の1輌編成です。
乗車率は、始め10%未満だったのが糸魚川からは増え、平均して約25%でした。
普通列車であるとはいえ、糸魚川~直江津を1時間で結ぶというスピードは魅力的です。北陸本線時代は旧式で車両重量の重い電車や、時には客車という列車もあり、能生から名立までのトンネル通過がとても長く感じられたのを覚えています。今度、大糸線を乗破する機会があったら、また利用させていただきます。
直江津から新井までのレポートは、省略します。
泊 18:53 → 直江津 20:04 普通
直江津 20:11 → 新井 20:37 普通
これで、トキ鉄の路線を周遊して全線乗破を達成しました。
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◆ これで、どういった交通機関の路線に乗車したかをまとめると、
(1) しなの鉄道 北しなの線
(2) JR東日本 篠ノ井線
(3) 濃飛バス 松本~高山
(4) JR東海 高山本線 (高山~猪谷)
(5) JR西日本 高山本線 (猪谷~富山)
(6) あいの風とやま鉄道
(7) えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン
(8) えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン
これで、7社8路線です。
内陸の飛騨高山は、私の自宅(新潟県)からはとても距離の遠い所だと思っていましたが、この様な旅行ルートで日帰りが可能だと分かりました。北陸新幹線を利用すれば、移動時間はもっと短縮でき、観光地も余裕を持って滞在できます。
周遊した観光地は、予想以上に外国人観光客が多く、運輸業や観光地に確実な経済効果をもたらしています。日本にとっては大事なお客様ですから、邪魔にせず、温かく歓迎してあげましょう。日本人観光客にもマナーの悪い人がいます。外国人観光客に対して恥ずかしい態度を取らないようにしたいものです。
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