平成28年に登った山

 相馬山 (1,411m)

 相馬山・ヤセオネ峠登山口駐車場〜山頂〜スルス岩付近〜登山口駐車場
 登り高低差 241m 登り所要時間 0.8h 登り獲得速度 301m/h

 以前より、群馬県の吉岡町から面白い姿の山が見えるのでいつか登りたいと考えていました。
 地図で調べると、榛名山の外輪山である相馬山と分かりました。
 冬の寒さが苦手なのでウインタースポーツはやらない私ですが、3月下旬で天候が緩み始めたことから、今年のアウトドア活動はこの相馬山でスタートすることにしました。
 今回のシューズは、2月に購入したウォーキングシューズ、KEEN TARGHEE II MID着用による、初めての長時間使用になりました。

 自宅でも15cmの降雪があった3月25日朝の寒波の影響か、到着した登山口周辺にも残雪がありました。天候も寒い上にガスが多く、登山口から頂上は見えませんでした。登山を決行するか逡巡しつつ榛名湖を周遊しに行ったところ、晴天に変わり始めたので、登山を決行することにしました。(上の画像は、登山口のある県道からの撮影画像。)
 登山道は、最大10cm程度の積雪があり、後半の急登では3点支持を要する箇所もあり、雪で滑らないよう注意しながら進みました。KEEN TARGHEE II は軽量で滑りにくく、この様な軽登山には良い選択でした。
 登山道の急傾斜箇所に設置されている梯子は、錆や溶接の外れなどは無く、とても安全に設置されていて、昇降時にも危険は感じませんでした。
 登山客は、私を含め5人でした。

 頂上からの景色は、薄曇りのため、高崎市辺りまでがうっすらと見えた程度でした。
 頂上には、黒髪大神を祀る「黒髪神社」があります。黒髪神社というユニークなネーミングの由来が神社付近の案内板に表記されていますので、興味を持たれた方はここまで登って確認して下さい。

 今年も、昨年に劣らないペースで登山を続けていきたいです。



 根子岳 (2,207m) 〜四阿山 (2,354m) 〜浦倉山 (2,090m)縦走

 菅平牧場〜根子岳〜大スキマ〜四阿山〜浦倉山〜パルコール嬬恋スキー場〜バラギ湖・湖畔の湯
 菅平牧場〜根子岳 登り高低差 607m 登り所要時間 1.4h 登り獲得速度 433m/h
 歩行距離合計 約12.5km

 今年のトレーニングの目標は、高い地点を目指すよりも多くの距離を歩くことに据えています。5月上旬に信越トレイルの涌井〜桂池間を往復し約16kmの歩行トレーニングを行うなど、冬季に失われた筋力、体力の回復に努めているところです。
 続いて今回は、心肺機能の回復と強化を図るための縦走登山をすることに決めました。
 
 菅平牧場を9:00に出発し、快晴の天気の元、第一座の根子岳を目指し、体重の8%の重量となるザックを背負って軽い足取りで歩き出しました。ところが、充分な栄養補給と休養を取ったにも関わらず、心拍数が上がり、途中追い抜いたスローペースの4人集団に抜き返されてしまいました。この冬は少雪で、家の周りの除雪というハードワークをする必要が無く、心肺機能が低下していたことを痛感しました。それでも、途中2回、延べ15分間の休憩を含めても登り獲得速度は良好でした。

←大スキマから望む根子岳。この後、四阿山に登り返す。根子岳頂上附近の展望指示盤には「猫嶽」と表記されていた。これが古来の名称なのであろう。

 大スキマから四阿山への315mの登り返しは急登で、妙高山の「胸突き八丁」に匹敵するキツさでした。ここでも途中10分の休憩を挟み、0.9hで登り獲得速度350m/hを記録しました。
(根子岳から四阿山の所要時間は1.4hでした。)

 四阿山の登頂は今回が2度目でしたが、この日も遠方は薄曇りで、浅間山はハッキリと観ることができなく残念でした。

 11:40頃で20人程の登山客がいた四阿山の登頂後は、急いで三座目の浦倉山を目指しました。


←浦倉山附近の眺望箇所から望む根子岳(右)と四阿山(左)。大スキマの位置も確認できる。

 浦倉山はパルコールスキー場のゴンドラリフトの山頂駅がある場所で、縦走路は四阿山との接続が容易なハイキングルートとして整備が行き届いています。
 延長約3.5kmのルートは平坦な箇所が多く、急歩して1.5hで通過しました。

 浦倉山から野地平を経由してパルコールスキー場への山道は約4kmあり、ひたすら同じ下り勾配で退屈でした。更に車道を2〜3km下るとバラギ湖に到着し、この日の目的地に設定した湖畔の湯に15:00に到着しました。


 四阿山登頂までの疲れは歩行中にある程度回復でき、翌日に筋肉痛になることはありませんでしたが、たった6時間しか歩いていない割には疲労が多く、体力不足を感じました。もっとトレーニングを積まなくては、今年登頂を計画している山には登れません。頑張るのみです。


 金峰山 (2,599m)  日本百名山

 みずがき山荘〜富士見平〜金峰山〜大日岩(登頂)〜鷹見台(登頂)〜富士見平〜みずがき山荘
 みずがき山荘〜金峰山 登り高低差 1,089m 登り所要時間 4.3h 登り獲得速度 253m/h
 歩行距離合計 約12km


 昨年の冬に瑞牆山への登山を計画してあり、今年必ず登ろうと考えていました。
 今回は登山のベテラン者1名に付随することになり、この方のアドバイスで瑞牆山よりも高い金峰山への日帰り山行をすることになりました。

 自宅から車で3.0時間掛かり、みずがき山荘の広い駐車場に5:45に到着。土曜日でありながら約40%の駐車率でした。
 私達の歩行ペースは決して遅くはありませんでしたが、行程のほとんどを占める緩勾配の岩場では獲得高度を上げることができず、登り所要時間4.3h、登り獲得速度253m/hという低速度に終わりました。
 登頂後は、体力の消耗が比較的少なかったので帰りに大日岩と鷹見台をそれぞれ登頂しました。
 行動時間は8時間掛かり、帰宅時間に制限があったため瑞牆山に登頂する時間は残されていませんでした。
 瑞牆山の、花崗岩が聳え立つ不思議な山容は金峰山登山道から眼下に見え、私達の目を楽しませてくれました。今後機会があったら登ることにします。
 この日、生まれて初めて富士山を見ることができました。今回の登山も、富士山を見るということが一つの目的でした。富士山の見える場所へは過去に30回近く訪れていますが、悪天候で一度も見えたことがありませんでした。砂払いの頭という眺望箇所から富士山を見て「こんなに大きいのか!」、「富士山って、本当に実在したんだ!!」という感想を持ちました。
 金峰山の登頂直後から天候は空一面の曇りに急変しましたので、この日に富士山を見ることができたのは幸運だったと思います。(私と富士山の出逢いの相性の悪さから、今後一生見ることはできないかも知れません。)


 赤岳(八ヶ岳連峰) (2,899m)  日本百名山
    横岳(八ヶ岳連峰) (2,829m)

杣添尾根登山道駐車場〜三叉峰〜赤岳〜三叉峰〜横岳〜三叉峰〜杣添尾根登山道駐車場
 杣添尾根登山道駐車場〜赤岳 登り高低差 1,144m 登り所要時間 5.0h 登り獲得速度 229m/h
 杣添尾根登山道駐車場〜三叉峰 登り高低差 1,070m 登り所要時間 3.2h 登り獲得速度 334m/h
 歩行距離合計 約11km


 周囲一帯はハイマツ林で、沿道にはコマクサも見ることができた。私の住む妙高市方面の山岳よりも標高が高く植物相が違う。連山の全貌も見える感動的、いや、ここまで来ると幻想的な風景だった。

 今回は、八ヶ岳連山の最高峰として名高い「赤岳」に、金峰山でお世話になった地元のベテラン登山者(1名)に付随して登ってきました。
 妙高市では梅雨明けしておらず、連日早朝に雨が降っています。この日の長野県側の天気も期待できませんでしたが、八ヶ岳連山の縦走路に登ってみると西側は快晴で爽やかな冷風が吹き寄せ、私が登ってきた東側の湿った空気とぶつかり合うという気象状況でした。後から知ったのですが、この日は東海地方が梅雨明けしており、中央アルプスや南アルプス方向の山はよく見えました。
 登山ルートは、家から最も近く、比較的登りやすいとされる「杣添(そまぞえ)尾根コース」を選定しました。
 駐車場には4:30に到着し、10台程度しか駐車できない駐車場で残りスペースは3台でした。私達が駐車すると、その1分後には早くも2台が来て満車となりました。近くには路上駐車のできるスペースが数台分ありますが、ここを外れると別荘の私有地となり、迷惑駐車となってしまいます。
 杣添尾根コースは急登が無く登り易い登山道で、約3時間で連山の縦走路に当たる三叉峰に到着します。私が単独で登れば、3時間を切れるでしょう。
 三叉峰からは赤岳方面と硫黄岳・蓼科山方面に縦走路が別れ、先に赤岳を目指しました。
 私にとって名連山の縦走は今回が初めてで、天候に恵まれたことから、少し進むだけで目まぐるしく風景が変わる縦走の楽しみを味わうことができました。
 縦走路での歩行は安全を期し、途中の風景を楽しみながら進んだことからスローペースとなり、三叉峰から赤岳までは2時間弱掛かりました。


 9:45頃の頂上の様子。登頂者は7〜8名いた。歩いて1分も掛からない所に頂上山荘と、その下に宿泊所があるので、「早く下山しなければ・・・」という心配からは解放される。
 西側は、連山の阿弥陀岳や中央本線の沿線、諏訪湖まで見通せる快晴だった。


 赤岳の登頂後は、三叉峰から硫黄岳方面に寄り道し、横岳に登頂して帰りました。
 気温は一日中涼しく、快適な山行日和でした。帰りに長野県から新潟県に戻ると、小雨が降っていました。この日の妙高地方の天気は曇りだったようです。
 夏風邪の症状は治まり、体調は完全に回復したと感じました。


 笠ヶ岳 (2,076m)  

 峠の茶屋登山道駐車場〜山頂〜峠の茶屋登山道駐車場
 登り高低差 171m 登り所要時間 0.33h 登り獲得速度 513m/h  歩行距離合計 約0.7km

 休日のこの日(8/13)は墓参りなので夜には帰宅しなければならず、翌日の休日も天気が悪いので前日の残業後の帰宅から1時間の睡眠しか取らずに深夜から山行に出掛けました。従って、この様な近県の低山です。

 登山道入口には3:40に到着し、明るくなるのを待っていたが、濃い霧のためここから山のある場所すらも見ることもできない状態が6:00頃まで続いた。7:00になると別の登山者が2名来て登っていった。それでも西側の晴れ間が覗くのを待ち、8:10に行動を開始した。

 登山道は良好に整備されており、危険な箇所は無いが、階段のステップが大きく、膝を高く上げなければ登れない箇所が数十段続くところでは心拍数が大幅に上がり、ペースダウンした。遂に息苦しくなったので4分の休憩を取り、あとは残りタイムを確認しながら全力で登った。結果として、目標としていた20分で登頂できたが、山頂に着いてからも呼吸の乱れが回復せず、足がフラフラしてバランスを取って立っていられなくなったので40分休憩した。

 山頂には特に何もなく、西側から絶えず飛来する厚い雲のため周囲の景色はほとんど見えなかった。特に西側の妙高山方面は藪に邪魔されて眺望できなかったが、雲の隙間から斑尾山と飯山盆地が視認できた。
 山頂で30分程度待つと雲間から志賀高原の山の象徴とされる横手山の姿が確認できた。
 7:00〜10:00の間で、登山者は私を含め5組、計7人でした。

 帰りに通過した山田温泉付近は沿道の自然風景が美しく、雰囲気が明るく、私が好きな観光地です。この日は大勢の宿泊・観光客で賑わっており、天気も最高でした。
 この日も自宅付近では猛暑となり、13:00頃帰宅して家事を済ませ、墓参りも完了しました。


 横手山 (2,307m)  

 のぞき駐車場〜山頂〜渋峠〜のぞき駐車場
 登り高低差 247m 登り所要時間 0.5h 登り獲得速度 494m/h  歩行距離合計 約4km
 

 まとまった自由時間が取れないことと、悪天候のため今回も低山登山です。
 2週間前の曇りの日に登った笠ヶ岳から横手山が見えた時、次回のターゲットはあれだと決めたのでした。
 日本国道最高標高点の292号・山田峠から草津温泉へは最近10年間訪れたことが無く、高山樹林を抜ける美しい景色も記憶から遠ざかっていたことが私を惹き付けました。
 この日も天候は最悪で、草津温泉から車で向かうと、現地までは濃いガスの中で、遠方の景色を楽しむどころではなく、今どこを走っているのかも分からないくらいでした。ところが渋峠を越えて「のぞき」に到着すると急に天気が好転し、のぞき駐車場は観光客でほぼ満車になっていて、国道から横手山の山頂までが良く見えました。さあ!登山決行です。
(↑画像をクリックすると、拡大して表示されます。)


 ここが横手山への玄関口、多くの方が御存知のスカイレーターです。台風接近のため風はやや強いですが、標高の割に寒くはなく、多くの観光客がスカイレーターとスキー場用のリフトで横手山の「空中散歩」を楽しんでいました。
 しかし!私は始めから登山装備で、この地点の草津寄り約50mの箇所にある登山口から人知れず単独で登り始めました。

(別にどうでもいいのですが、スカイレーターとリフトで山頂まで10分、往復1,000円です。)



 登山道は尾根伝いに設置されており、途中からは林に入り、リフト路線を何回か横断し、トラバースしながら山頂を目指します。急な箇所は無く、整備された快適な道が続きます。
 登る人も、下る人も、私以外にはいません。自然が与えてくれる景色、空気、鳥のさえずり、これらが全て自分だけのものという気分です。

 登山開始から30分後、林の中を歩くと突然人の話し声が聞こえてきました。そこは山頂駅舎でした。



 山頂には大きな電波中継基地とパン屋さんがあります。山頂は広く平らで、歩いて数分の所で2m標高の低い地点に三角点があります。
 山頂の天気はこの様に晴れていましたが、周囲は雲に覆われ、南側の白根山の位置が分かった程度でした。
 三角点から登山道が分岐しており、看板に「至 渋峠」と書かれていました。まだタップリと時間の余裕があるので、渋峠に出て292号を歩き、のぞき駐車場に戻ることに決めました。
 
 渋峠までは意外にも早く到着し、時計を見たら山頂から16分しか経過していませんでした。下りてきた道も、傾斜の緩いゲレンデに設置された重機走路といった感じでした。私ならば、ここから横手山山頂までは20分未満で登頂できるでしょう。のぞき駐車場から登山道を登ったのがバカらしく感じる程の遊歩道でした。横手山に楽をして登りたいと思った方には、ぜひこちらの渋峠から登ることをお薦めします。(最初の地図も併せて御覧下さい。)
 渋峠からのぞき駐車場までは国道292号を歩いて約20分で到着しました。一周回にかかった時間は1.5時間でした。最後まで自分以外の登山者に会うことの無い、すこし寂しい登山行でした。

 先回来た笠ヶ岳も約1.5時間でピストンしてきましたが、横手山との2座登頂をすれば、一日楽しめる適度な軽登山になると思いました。


 常念岳 (2,857m)  日本百名山

一ノ沢登山口駐車場〜常念小屋 〜常念岳山頂〜常念小屋〜一ノ沢登山口駐車場
登り高低差 1,687m 登り所要時間 5.8h 登り獲得速度 290m/h 歩行距離合計 約15km

 私が今までに登山活動をしてきた所は主に信越地方でした。ここから見える北アルプスの山々は白馬岳から穂高連峰まで、一続きの屏風の様に連なる大パノラマです。過去に登った妙高、火打、黒姫や飯縄山等の山頂では、初めてこの方向から北アルプスを眺めた登山者達が「あれが鹿島槍だ!こんな方向からの白馬岳は初めて見た!!」、「奥穂高はあの方向だ!」、「不帰キレットどわあぁあぁ〜〜」などと感動、驚嘆し、いわゆる北アルプス談義に花が咲きます。すると、過去100%の確率で誰かがふと、常念岳に登ったという話を始めるのです。すると「私も登ったよ!」、「今度は燕から縦走したい!」などという賑やかな話の輪ができるのです。私は北アルプスの山に登ったことは無く、槍ヶ岳以外を識別できないので、この種の話が始まると一方的に聞く側に下がってしまい、つまらなさを感じていましたが、それだけ常念岳という山は人気が高く、登頂したときの喜びも特大なのだろうという印象を持っていました。そこで、今年3回も同行している、いつも馴染みのベテラン登山者の先生に、次はどこに登るかと尋ねられた時は即座に「常念岳!」と答えたことで、今回の登山が実現したのです。

 自宅を出発して車でほぼ2時間で駐車場に着き、2:40に登山を開始しました。駐車場に停まっている車は常念小屋での宿泊者と思われ、駐車車輌占有率は約40%でした。
 登山開始から時折雨の混じる濃いガスの中、谷沿いでガレた登山道を歩きましたが、視界が悪い中、数日前の大雨で登山道が浸食されて抜け落ちた箇所や多数の倒木で、引率のベテラン登山者もルートファインディングに難儀していました。5:30頃に東の空が白み始め、登山開始後3時間経過した5:40に、最終水場の直前で小休憩を取り、常念小屋までは無休憩で登り切りました。この時の天候は小雨の降る曇りから晴れに変わり、湿度も低く、遠くの景色もハッキリと見える最高のコンディションになってきました。

 常念乗越からは黒い槍ヶ岳が、左右対称の凄まじい切れ方で眼前に聳え立っているのを見て、余りの感激と興奮で私は自分でも何を言っているのか分からない言葉を口に出して激しいリアクションを取りながら「自爆」していたように思います。この位置からの槍の見え方は、私が今までに見てきた画像や映像の中のどれよりも間違い無く美しく、不気味で、畏怖さえも感じるものでした。今年の7月に八ヶ岳に登った時は、赤岳を中心とする風景を美しい以上にもはや幻想的とまで感じた私ですが、槍ヶ岳を直視したこの時の感覚を表現したら、地球外のどこかの別世界に片足を踏み入れてしまったと言って良い位の精神状態になっていました。

 常念小屋の前で、これから登る常念岳を前にして15分程度の休憩を取り、頂上に向けて再出発しました。途中、風は冷たく、強くなり、雨具のズボンを着用するために5分間休憩を取り、8:30に、無事に登頂しました。
 頂上からは、常念乗越からは見えなかった大天井岳、燕岳、前穂高と奥穂高、上高地、涸沢カールなどを、澄んだ空気の中、遠くまでハッキリと観ることができました。

 ここで、今いる場所が「人気最高の常念岳」であることを突然想い出しました。日帰りの行程で表銀座や穂高連峰などの豪華な景色を眺めることができるとは、何とお得で達成感のある山であることでしょうか。ここまでの約6時間の道程は比較的楽だと感じましたので、普通ならテントと多くの食料を携行して登った人が褒美として見ることを許される北アルプスの高山からの景色を、ズルをして覗かせてもらえるという罪悪感さえ感じてしまう山であったということに気付き、この山の人気の理由に納得できました。これが私の記念すべき、北アルプスデビューの日となった訳です。



雪国黄精の オカダ・システムエンジニアリング研究所
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