タイトル画像について
 この画像は、私の住む市の名称にもなっている妙高山で、市内の両善寺という所からの眺めをカシミール3Dでシミュレートしたものです。外輪山が左右対称に聳え立ち、神秘的というよりも不気味です。これほど変わった姿の妙高山が見られる場所はほかに無いと思います。


平成25年に登った山
 黒倉山 (1,242m)
信越トレイル 関田峠登山口〜山頂〜関田峠登山口
登り高低差 127m 登り所要時間 0.5h 登り獲得速度 254m/h
(片道距離 約2.1km)
信越トレイルの関田峠登山口で偶然に仕事の休憩が取れたため、又と無い登山のチャンスと考え、60分の休憩時間を利用して往復登山しました。
時間が限られているので、トレイルランニングをしながらの一人タイムレースでした。
登り獲得速度が遅いのは、登山道が平坦だからです。

平成26年に登った山
 斑尾山 (1,382m)

信越トレイル 万坂峠登山口〜山頂〜万坂峠登山口
登り高低差 480m 登り所要時間 1.4h 登り獲得速度 342m/h

 この山に登るまでは、周辺の信越トレイルで1〜2時間のトレッキングをする程度の趣味しかありませんでしたが、信越トレイルの起点であり最高点ということに憧れを感じ、軽いトレッキング気分で登りました。
 実は、登山は13歳の時に火打山に登って以来、ずっと遠ざかっていたのです。加齢と運動不足で心肺機能の衰えた私は、上級者向けのスキー場を直登する辛い登山コースと暑さで、スキー場リフト終点に着く頃には1分登っては1分休むの繰り返しという大幅なペースダウンになりました。
 しかし、山頂に着くとそれまでの苦しみは忘れ、自分の体力だけでここまで来たのだという大きな達成感に酔いしれました。
 この山は初心者向けということが後で分かったのですが、事前トレーニング無しの自分にはキツかったです。親子連れの家族で登山を楽しんでいる集団にも多く出会いました。
 下山は非常に楽でしたので、猶も信越トレイルのトレッキングコースを3.5時間掛けて歩き回る体力の余裕が残っていました。
 四阿山 あずまやさん (2,354m) 日本百名山

鳥居峠登山口〜山頂〜鳥居峠登山口
登り高低差 1,000m 登り所要時間 2.1h 登り獲得速度 476m/h

 群馬県嬬恋村の鳥居峠から山頂を目指しました。登山道は斑尾山に比べると勾配が緩く、山頂まで苦しさをほとんど感じることなく、充分な速度で登ることができました。
 ところが、下りでトレイルランニングをしながらガレット(「ガレ場」の更に野趣味な言い回し)を降りてきた時、左足の膝に痛みを感じ、鳥居峠の駐車場に戻った時は痛みがひどく、やっと歩ける状態でした。
 膝の痛みは4日で治り、脚力が増したため以前より体が軽く動かせるようになりました。
 五地蔵山 (1,998m) 百名山、高妻山の下見登山

戸隠牧場登山口より新弥勒登山道〜六弥勒〜七薬師(下山開始)〜五地蔵山頂〜一不動〜旧登山道〜戸隠牧場登山口
登り高低差 748m 登り所要時間 2.2h 登り獲得速度 340m/h

 次に、妙高市の百名山三座の中で未登頂の高妻山を目指そうと考えた私は、休日の午前11時15分という遅い時間に、食糧なし、ジュースと水1.5Lを携帯という軽装で高妻山登山道の下見に出ました。
 戸隠牧場から高妻山の一不動を目指しましたが、いつまで経っても一不動に着かず、いきなり着いた六弥勒で山頂から下山してきた登山客から教えられ、地図に記載されておらず、存在を知らなかった新弥勒登山道を間違えて登ってきたことに気付きました。少し足を伸ばして七薬師に達したところで五地蔵山を経て一不動へ下り、帯岩と滑滝の難所を通り、戸隠牧場までの「旧道」を通って下山しました。
 昭和50〜60年代の書物を読むと、六弥勒〜七観音八薬師と、順番が現在と違っているのが確認できます。1冊だけではありません。いつから現在の順番になったのでしょうか。どちらが正しいのでしょうか。



 火打山 (2,462m)の2合目(1,560m)まで
笹ヶ峰キャンプ場登山口〜黒沢まであと僅かの地点
(時間切れ折り返し)〜笹ヶ峰キャンプ場登山口
登り高低差 205m 登り所要時間 0.5h 登り獲得速度 410m/h

 笹ヶ峰キャンプ場で仕事の休憩が取れたため、60分の休憩時間を利用して往復登山しました。
 黒倉山に続き、今回も60分をフルに利用したトレイルランニングでした。
 この年の秋は熊の出没が多く、格闘用の武器を携えて出発しました。登山道には5cmの積雪があり、滑るので登り30分、下り30分の時間配分としたことで、定刻に登山道入口に戻ることができました。


平成27年に登った山

 袴岳 (1,135m)

信越トレイル 万坂峠登山口〜山頂〜赤池
登り速度が極めて遅いため獲得速度の求積を除外 登り(2.4km)1.5h 帰り(3.3km)0.7h

 単独行動の危険を考慮し、妙高市主催で開催された斑尾エコ・トレッキングの「袴岳コース」三十数名に付随して歩きました。
 歩行速度がとても遅いだろうと予測されたので、おもりとして2kgの水と食べることの無い1kgの食料をザックに入れ(負荷として体重の5%の重量)ていたのですが、これでも全く疲れることは無く、筋トレや有酸素運動の効果はありませんでした。
 帰りは単独で、道程が0.9km長い赤池通過ルートを超高速で下山しました。
 登山道の整備状況は良好でした。信越トレイルの整備スタッフの入念な管理には感謝しています。
 この登山で、初めて使用する登山靴「LA SPORTIVA Boulder X MID GTX」の履き慣らしを行いました。
 


 黒姫山 (2,053m)

(画像は新潟、長野県境の万坂峠から撮影した黒姫山。左に戸隠西岳と北アルプスが見える撮影スポット。高所に登らなくても、県道から戸隠西岳が見える場所というのは、新潟県側では非常に珍しい。)
 小泉登山口より姫見台〜黒姫乗越〜黒姫山頂〜大池、七ツ湖〜黒姫乗越〜小泉登山口
 山頂まで 登り高低差 1,228m 登り所要時間 4.3h 登り獲得速度 285m/h
 途中、黒姫乗越から山頂までの勾配が緩いため、黒姫乗越までは登り高低差 1,040m 登り所要時間 3.2h 登り獲得速度 326m/h

 高妻山の登頂を目指すため、今年初めての本格的なトレーニング登山として冬から計画していた黒姫山に登頂してきました。ルート選定も、ポピュラーな戸隠方面からではなく、敢えて上級者向きとされる小泉登山道を選びました。
 装備品は体重の10%と、これまでの最重量としました。これにより、持病の左膝の痛み発生に備えるため、今回からストック(1本)を携行しました。
 私の最近の筋力トレーニングでは、過負荷で筋肉痛を発生することが多いので、今回は最大筋力の70%以上は発生させないよう、低速歩行で緩めの負荷を掛けることにしました。
 登山靴の履き慣らしは、ほぼ完成状態に達しました。
 今後のトレーニングとして、自宅付近の低山をテント装備で長距離縦断に出たいと思っています。
 下山に同行してくれた、長岡市の大塚氏には感謝申し上げます。


 霊仙寺山 (1,875m)

 6月20日に、私の住む妙高市で「妙高歴史講座 戸隠山の信仰と妙高山の信仰」という講義が開かれ、受講して来ました。講師の原田和彦様(長野市立博物館学芸員)のためになるお話で、今後の登頂を計画している高妻山含め戸隠連山とその周辺の山岳信仰の歴史について教養が深まりましたが、「霊仙寺山はパワースポットとして良い所ですよ!」という一言を私は聞き逃しませんでした。これで次の登山目標を霊仙寺山と決め、早くも翌週に登頂して参りました。
 画像は、原田学芸員お薦めの霊仙寺跡にある、五社権現奥の院社院跡です。石段も江戸時代以前のもので、風格の高い神社であったことを感じさせる上質の旧跡と感じました。この後、霊仙寺山への登頂を目指しました。


霊仙寺跡駐車場〜五社権現奥の院社院跡〜霊仙寺山山頂〜五社権現奥の院社院跡〜霊仙寺跡駐車場
登り高低差 980m 登り所要時間 2.8h 登り獲得速度 350m/h

 この日の予報は雨天だったため、登山靴の着用は諦め、雨具と長靴を着用し、大雨、強風に対する装備品を完備して山頂に向かいました。
 翌日に地域の草刈り作業奉仕があるため、体力的に無理はできませんでした。
 幸い、雨には遭わず下山できましたが、数日前の大雨の影響で登山道は全線に渡り表面の粘土が滑り易くなっており、また笹の繁茂で登山道が見えづらくなっている箇所もありました。
 あるガイドブックに、「行動距離は短いが標高差は1,000m近くありお手軽な山ではない。ひたすら続く急登を喘ぎながら登る。」と記載のあった通りでした。その分、下山時の達成感はひとしおでした。
 登山客は、私を含め4人でした。


 小菅神社(飯山市) 奥社本院 (820m) 1回目

奥社参道起点〜奥社本院〜奥社参道起点
登り高低差 285m 登り所要時間 0.9h 登り獲得速度 316m/h

 気温が30度以上あると確信したため、携行品を1kgに減らした軽登山を行いましたが、暑さで心拍数が上がり(逆に脚は上がらない!)、この通りの登り獲得速度でした。
 奥社と聞くと、私は戸隠神社の奥社を連想しますが、ここは戸隠奥社の様な楽な参道は始めの500mまでで、甘く考えていた私には艱難が襲いかかりました。あとは勾配のきつい登山道同然でした。
 奥社まであと5分程の所で、初心者向けコースと岩場ありコースの分岐があり、ここで初心者向けコースを選ばなければ危険か?と考えるほど体温は上がっており、意識は朦朧しバテ状態に近かったです。それでも、まだ「岩場ありコース」を選択する体力は僅かに残っていたようでした。無意識に脚が岩場ありコースに向いたのです。岩場ありコースとは、鎖場のことでした。ここは高度差約5mの軽い鎖場が1箇所で、脚力を使わず腕力だけで1分も掛からず通過しました。
 この後の終点付近の社務所脇に冷水の出る水場があったのには、とても助かりました。
 この日の北信地方の最高気温が34.7度になっていたのを帰宅後に知り、熱中症で倒れなくて良かったと、日頃の屋外トレーニングの成果が出ていることを感じました。
 他の登山客は、4人のファミリーが2組と、単独が2名でした。


 小菅神社(飯山市) 奥社本院 (820m) 2回目

奥社参道起点〜奥社本院〜奥社参道起点
登り高低差 285m 登り所要時間 0.75h 登り獲得速度 380m/h

 この日も北信地方の最高気温が34.3度という高温を記録しましたが、私のトレーニングは続きます。
 10時30分から信越トレイルの希望湖〜涌井を往復して3時間の暑中トレーニングを行った後、先週登ったばかりの小菅神社奥社へ再チャレンジしてきました。前回登頂時の不調が納得できなかったためのリベンジと言えましょう。また、こういうコース距離の短い低山ならば、熱中症で体調不良になってもすぐに下山できる安心感があります。
 この6日間に、「これで身につく山歩き バテない歩き方術」という書籍を読破し、体力を温存して登るための数々のテクニックを頭に叩き込み、今回はその最初の実践でした。
 今回はストック携行で全携行品2kgに登山靴着用という装備で向かい、前回の登り獲得速度より20%UPという成果を達成しました。
 この書籍の内容については、今後紹介したいと思いますが、実践的、論理的で非常に信用のおける内容で、私からは強く薦めたい良書です。
 あるネット上の記事で、「登山の達人は8合目でエンジンを掛ける」という記述があり、いつかやってみたいものだと思っていましたので、今回の登山では最後の鎖場(前回の記録を参照して下さい)を前にし、周囲に潜む数々の野生動物もビックリする位の大声で「ラッ・スッ・ト・ スパーーーートゥッ!!」と絶叫した後、奥社社務所までの急登を100%のパワーでダッシュするということができました。
 他の登山客は、若い男女2名だけでした。


 東篭ノ登山(2,228m)、西篭ノ登山(2,212m)

湯の丸高原、池の平駐車場〜東篭ノ登山〜西篭ノ登山〜東篭ノ登山〜池の平駐車場
東篭ノ登山 登り高低差 168m 登り所要時間 0.4h 登り獲得速度 420m/h

 篭ノ登山というのは、面白い名前ですね。名前だけで思わず登りたくなるような魅力を持っていると感じたので、今回ターゲットに選びました。
 昨年の四阿山に続き、群馬県への遠征です。この日は気温30℃超の晴天という予報でしたが、現地に着いたら雨でした。カッパを携帯し、傘をさしながら登りました。途中追い抜いた老夫婦は、「傘を持ってくれば良かった・・・」と、途中下山を検討していました。
 群馬県の登山道は、頸城山塊と比べると何と楽なことでしょうか。今年登った袴岳よりもまだ楽だとは・・・。昨年の四阿山の登り獲得速度476m/hは嘘ではなかったのだと感じました。

 標準コースタイムが40分のところ、25分で東篭ノ登山に登頂できました。山頂直下はガレット(「ガレ場」の更に野趣味な言い回し)でしたが、早く着き過ぎて少しガッカリでした。休む気がしなかったので、すぐに隣の西篭ノ登山に向かいました。途中、日本庭園を散策するような美しい風景に包まれながら時折強くなる雨の中をゆっくりと歩きました。
 この日の展望は極めて悪く、東篭ノ登山山頂付近から西篭ノ登山の山頂が一瞬見えた程度でした。
 ガレットや滑り易い所、水溜まりもあり、低山ながら登山靴は着用しておいて良かったです。
 12時の下山後、次々に駐車車輌が増え、仕舞には大勢の団体客を含めて400人程度が集まり、登山の準備に着いていました。周囲の展望が良いと評判の山なので日曜日となればこの通りの人気なのでしょうが、私には満足度の低い登山でした。


 戸隠山 (1,904m)

(↑美しいスカイブルー。正面に見えるのは高妻山。乙妻山まで見える。)

戸隠牧場登山口〜一不動〜九頭龍山(1,883m)〜戸隠山頂〜八方睨〜戸隠山頂〜九頭龍山〜一不動〜戸隠牧場登山口
山頂まで 登り高低差 654m 登り所要時間 2.8h 登り獲得速度 233m/h
途中、一不動から戸隠山までの勾配が緩いため、一不動までは登り高低差 497m 登り所要時間 1.2h 登り獲得速度 414m/h(記録的高速度!)

 残業で疲れた金曜日の夜、翌日の天気が一日だけ好転すると知ったので、突如決行した登山でした。
 7日前に登った高妻山よりも標高差が少なく、短距離なので楽勝だろうと思っていましたが、前日から栄養を補給しておらず、一週間の業務で全身に疲れの溜まった状態だったためか、一不動までのハイペースが祟ったのか、登頂時に体力の約60%を消耗していました。暑さのため携行した飲料水1.5Lも山頂で残り0.6Lに減り、脱水症状を呈していたので全部飲用し、一不動の氷清水まで飲水は我慢しました。
 下山後に知った情報では、このコースは高妻山と同程度の体力が要求されるルートだということでした。
 インターネット上の情報では、一不動〜戸隠山間で難所の情報は公開されていませんが、高妻山の「笹の激登り」を超える危険な岩登り箇所(1箇所)や多くのアップダウン、キレットの通過があり、簡単には通過させてくれない山でした。「危険な岩登り箇所」は昇降中に足を掛ける場所が限られており、技術の無い登山者や降雨時の悪条件では、10m以上真下に落下する危険のある要警戒箇所です。
 八方睨からは通称「蟻の戸渡り」を俯瞰できましたが、這い蹲らず、平均台の様に渡ったり、すぐ近くの「剣の刃渡り」をカメラで撮影しながら後ろ向きに歩いたりする様な優れた歩行技術を持った登山者が多く見られました。まるでサーカスです。私は始めからこの場所を通過する考えはなかったのですが、(私もそうですが)技術的に劣った登山者が無理をして通過するような箇所ではありません。
 今回の戸隠山登頂で、北信五岳のうち4座に登りました。最後は飯縄山を残すだけです。次も天候の良い日を選び、念願の北信五岳完登を目指します。


 飯綱山 (1,917m)   北信五岳完登記念登山

 戸隠バードライン沿い駐車場〜飯綱山頂〜駐車場
 登り高低差 792m 登り所要時間 1.8h 登り獲得速度 440m/h

 今回は、北信五岳完登の記念登山で、頂上で一人祝賀セレモニーを行うため、安全最優先でスローペースの登山行動となりました。
 この日も天候の良い日を選んだつもりですが、頂上での展望は半曇り状態で北アルプス方面は一部の山頂か見えませんでした。
 飯綱山は長野市民の山としても親しまれ、登山道が整備されており安全が確保されていることから、上り下りの登山客や頂上でくつろぐ人達も幅広い年齢に分布しており、気持ちの良い登山ができる山であると感じました。
 頂上から360度の展望が望めるというのはやや褒め過ぎで、黒姫山、妙高山、火打山、焼山方面はヤブに隠れてほとんど見えませんでした。しかし、北側は空気が澄んでおり、私の自宅周辺から日本海まで望むことができました。登ってみて分かったことですが、黒姫山、妙高山と飯綱山は直線上に位置し、望む2山は重なってゴージャスに見えました。
 下り登山道は後半から緩やかになり、北信五岳の中でも最も下り易い山であるという印象を受けました。
 上の写真では写っていませんが、胸に高妻山の登山記念バッジを付けています。乙妻山に登頂し、健脚者の称号を得たということが私にとって最大の自信になっています。
 これで郷土の名山群を制覇したことで、次回からは新潟県西部と佐渡を活動範囲として拡げ、初戦は日本百名山の雨飾山を目指します。


 雨飾山 (1,963m)  日本百名山 世界ジオパーク


 雨飾温泉(新潟県側)登山口〜山頂〜雨飾温泉登山口  (薬師尾根登山道)
 登り高低差 1,087m 登り所要時間 2.8h 登り獲得速度 388m/h

 長野県、小谷温泉側からの登山道と比べ体力が必要ということで敢えて選んだルートです。登山道の勾配や高低差は、今年6月に登った霊仙寺山 (1,875m)とよく似た感じでした。標準コースタイムは4.0hとされていますが、3時間を切るスピードで登頂できました。
 仕事のスケジュールで、10月中に雨飾山で紅葉を鑑賞できるのはこの日が最後となり、悪天候を承知して登山を決行しました。
 雨飾山荘の登山者用駐車場は10台程度しか駐車できませんが、私が朝5時45分に到着した時点では4台しか停まっておらず、下山時もなお4台程度の空きがありました。
 行程中、小雨が止むことはなく、頂上付近は落葉して冬枯れの景色でしたが、途中までの紅葉鑑賞は楽しむことができました。
 新潟県側から登る登山客は私を含め4人しかいませんでしたが、長野県、小谷温泉側からの登山道の合流点から山頂までは、この様な展望の悪い雨の日でも大勢の登山客が絶えること無く登って来ていました。私は長野県側登山口の駐車場を一度下見したことがあるので、あの決して広いとは言えない駐車場も混雑して大変なことになっているのではないかと想像しました。長野県側からの登山道は標高差が1,000mに満たないことから登山者は比較的軽装、そして平均年齢は新潟県側と比べると15歳程度高齢で、よほど楽に登って来れるのだという印象を受けました。
 山頂はダウンジャケット程度の防寒着が必要なほど低温で風雨が強く、ゆっくりと休憩している人はいませんでした。もう10月ですから、翌週には降雪があっても不思議ではない時期に来ています。画像でも分かりますが、登頂者は長野県側(右側)からの強風雨に背を向けています。この低気温のためか、頂上から10分程下りた笹藪の平地で、真っ昼間からビバークツェルトにくるまって風雨をしのいでいる登山者(間違い無く長野方面からの。)が4名いました。
 新潟県側からの登山道は比較的急登が続きますが、登山口から約1.5時間の所に「アルミはしご」という名の難所があります。アウトドアですからもっと風流な名前を付けても良いかと思うのは私一人ではないでしょう。更に、その下にある「難所のぞき」という場所も、何の変哲も無い登山道上の一地点に過ぎませんでした。因みに、戸隠山の登山道には「能の遊場」(のうのゆうじょう?)という難所がありました。これも意味不明な名称です。旧時の修験者や忍者が、山岳修行の合間に能を演舞して友情を深めた場所という意味ではないかと、私は考えています。


雪国黄精の オカダ・システムエンジニアリング研究所
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